【S40News!】本格的な写真表現を楽しめるコンデジ「SIGMA DP2x」登場。


交換レンズメーカーとして広く知られ、多くのデジタルカメラも手がけるシグマは、コンパクトデジタルカメラ『SIGMA DP2x』を本日5月27日に発売する。

同社のコンパクトカメララインであるDPシリーズは、デジタル一眼レフと同じ大型センサー搭載し、より解像感の高い、豊富な階調表現が大きな特徴。センサーのコスト、レンズ設計の難しさ、画像処理エンジンに求められる処理能力の高さ、回路基板の大規模化、メモリー容量の増大といった数多くの問題を克服し、気軽に持ち歩けるサイズで本格的な撮影が楽しめるデジタルカメラとして親しまれている。そのうちのDP2シリーズは、焦点距離24.2mm(35mm判換算41mm相当)F2.8の単焦点レンズを搭載。35mm換算28mm相当の、より広角な画角を持つDP1に比べ、スナップやポートレートに適した標準域の焦点距離を持ち、フルサイズのセンサーとの相乗効果でボケ味の美しい絵作りも可能だ。

ところで、便利なズーム機能がない単焦点レンズと聞くと「なんだ、大したことないな」と思われがちだが、決してそうとは限らないのが撮影のおもしろいところだ。いい写真を撮ろうと思えば、ズームであれ単焦点であれ、撮影者自らが動いてフレームを決める必要がある。それは撮影において最も大切で最もおもしろい行為なのだが、ズームレンズの場合、その利便性のためにこの一連の過程が疎かにされやすい一面も。つまり、撮影を楽しむという本質からいえば、単焦点であることは決して欠点とはならないというのがDPシリーズのコンセプトなのである。また、光学的に無理のあるズームレンズに比べ、よりシンプルな単焦点レンズならではの明るく、高い解像感のある画像が期待できることは言うまでもない。

本日発売された『SIGMA DP2x』はこのDP2シリーズの最新モデル。ユーザーインターフェースの改良に加え、撮像素子が捉えた光を効率よくデジタル信号に変換するAFE(アナログフロントエンド)を搭載。従来よりもノイズが少なく、解像感・色再現性ともに向上させている。またシャッターチャンスを逃さないためのAFスピードの高速化も図られた。

撮影の楽しみを知っている写真愛好家にとって、本格的な写真表現と常に携帯できるコンパクトさを両立している『SIGMA DP2x』は期待に応える一台となりそうだ。価格はオープンで実売価格は4万9,000円前後。

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