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昭和53年より続く鈴鹿8耐。

2017 年 7 月 28 日 プロデューサー コメント

昭和53年に始まった『鈴鹿8耐』の記念すべき優勝マシンのレプリカ。今年は40回記念にちなんで貴重なマシン展示や様々なイベントが行われる

昭和53年に始まった『鈴鹿8耐』の記念すべき優勝マシンのレプリカ。今年は40回記念にちなんで貴重なマシン展示や、様々なイベントが行われる

昭和53年、中1の夏。桑田さんがブラウン管からはみ出てくるように歌った『勝手にシンドバット』にびっくりしていた頃、三重県の鈴鹿サーキットで後に続く『鈴鹿8時間耐久レース』の歴史が始まった。タメ年男たちにとっては、特別な想い出があるかもしれない夏休みのことだ。もしかしたら親に連れられて鈴鹿で目撃したなんてタメ年男もいるかもしれない。

 

 

てなわけで、今年は40回記念大会でここ近年にない盛り上がりを見せている。1999年からほぼ毎年取材で来ている僕にとっても、まだ予選だってのに今年が最も熱いと感じている。メーカー系チームの力が拮抗しているのと、話題性のあるチームが多いのだ。客寄せパンダに頼ることなく、レースのおもしろさでアピールして盛り上がっているのがいい。というのも、かつての輝きを取り戻そうと僕から見れば本道から外れた集客策を何度も見せられた。確かにその策にのせられた動員はあるにはあったが、バイクにまったく興味のない人たちは翌年の集客には繋がらない。瞬間的な動員を水増すことに何の意味があるのかと苦々しく思っていたが、ここ近年はしっかりと地に足のついた努力を続け、おそらく今年は大きな動員になるだろう。

 

 

僕を惹きつけてやまない耐久レースの世界は厳しい。そこがおもしろさでもある。スタート後に上昇を続ける路面温度。高い気温によるマシントラブル。夜間走行もあるからライトにまつわるトラブルが出たりもする。そして夕立ちなんてあろうものなら大どんでん返しになる。実力を実力通りに発揮することが極めて難しいレースなのだ。そこにたくさんのドラマが横たわり、見ている者の胸を打つ。僕の会社ではバイク雑誌を多く出版しているから、この過酷でドラマチックなドラマの目撃者を増やしたくて毎年取材陣を組んでいるのだ。今年も5人が汗を流して記事を作る。

 

 

長い歴史と人気を誇り、ライダーたちにとって特別なレースだから少しでも優勝に近いチームで走りたい。が、当然ながら希望通りにいくはずがない。去年まで優勝を狙っていた男たちが、そことはかなり遠いところで走っていたりする。シートのないライダーだっているのだから、走れるだけでも夏を完全燃焼しようとする気持ちを前へと押す男たちだ。想いと結果はイコールではない。そんなことをたくさんの場面で感じ、自分自身にもあてはめながら日曜までを過ごそうと思う。

 

 

現在行われている予選の10位までのチームが、明日は一発勝負でグリッドを決め、明後日の決勝へとつなげる。夏の決戦がもう目の前だ。

 

 

 

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