【明日発売! 昭和40年男 2017年8月号】ボウリングゲームへのこだわり。

すでに次号に向けて始動している編集部、本日は二度目となる次号に向けての企画会議を行ないまして、準備を抜かりなく(!?)進めています。今日もいろいろなキーワードが登場し、ネタに困る様相を見せない辺りがすごい。いつネタが尽きるか心配され続けて早7年。まだまだ要素は尽きません。…とは言え、最新号は明日から全国の書店やコンビニに並ぶ予定ですので、PRも怠るわけにはいきませんから、今日も元気に8月号 (vol.44) の紹介をさせてもらいましょう。

さて、昨日のブログでも紹介し、今日もこちらでプロデューサーが語っているとおり、今回はゲーム特集なのです。アナログ、デジタル含めさまざまなゲームを取り上げていますが、昭和40年男たちが最初に触ったのはやはりアナログゲームの類に違いありません。29連勝が話題になったばかりの将棋や囲碁、さらに言えば「人生ゲーム」に代表されるボードゲームやトランプなども、もちろんアナログゲームのひとつなのですが、今回はこの手のゲームには触れず、何かしらのアクションを伴うようなものだけを対象としています。それは紙幅が足りないから、ということももちろんあるのですが、より大きな理由としては、特定の世代だけが体験してきたムーブメントという側面があるからです。

このあたりは語り始めると長くなってしまうため詳細は誌面をご覧いただきたいのですが、コンピュータゲーム普及以前のゲーム業界を牽引したムーブメントこそが、この手の「アクションアナログゲーム」とでも呼ぶべきゲームであり、たとえば「野球盤」などがこれに該当します。きっと昭和40年男たちの多くが最初に触れたのもこの手のゲームではなかったでしょうか。

前置きが非常に長くなってしまいましたが、今日紹介するのは、特集『俺たちのゲーム体験』から以下の記事です。

昭和40年男 ボウリングゲーム

そう、ボウリングゲームです。アクションアナログゲームを最初に牽引したのは、前述の野球盤を始めとするスポーツゲームのカテゴリーでした。なかでも大ブームとなった大衆スポーツのボウリングは、多くのメーカーがゲーム化したため子供たちにも人気を集めました。

ボウリングが一般に普及したのは、ピンセッターマシンと呼ばれる、10本のピンを自動で立て、倒れたピンを排除してくれるマシンが普及した影響が大きいそうですが、ボウリングゲームでもこのピンセッターは各メーカーのこだわりの見せ所でした。なかでもエポック社と野村トーイの2社はすごい。ゲーム性や精度、取扱いのしやすさにこだわるエポック社、いかにボウリング場と同じ機構を再現するかにこだわる野村トーイ。どちらも非常に複雑な機構を採用したモデルを販売していたことがわかります。

また、投球方法も実にさまざまで、滑り台のようなところから球を転がすだけのシンプルなタイプから、ボウラーに内蔵されたスプリングの力を利用して腕のスイングで投球するタイプ、スプリングの力で助走して勢いで転がすタイプ、なかには助走と投球を両立するタイプまで現れます。ボウラーの造形もそれぞれのメーカーで大きく異なっていて、見比べると実に楽しい。

比較的大型のゲームのため、高価であったと想像されるボウリングゲームは、誰でも手にしたゲームとは言えないかもしれません。しかし、本物のボウリング場にも負けない高いゲーム性をもっているので、当時の昭和40年男たちもきっとエキサイトしたに違いありません。記事では、それぞれのモデルを詳細に紹介。ピンセッターやボウラーの構造も出来る限り細かく解説したつもりです。

ということで、昭和を代表するスポーツを再現したボウリングゲームは、まさに昭和を代表するアクションアナログゲームと言えるでしょう。その奥深い世界をぜひ誌面で堪能してください! 最新号は明日7月11日に発売

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2件のコメント

  1. >> Honey O’rourke(はにー) さん
    いつもありがとうございます。メインで紹介している『パーフェクトボウリングカスタム』はめっちゃデカイですよ。こんなの当時の集合住宅では絶対に無理、子供ひとりでは出し入れも不可能っていうレベルです。パッケージが小学生一人分くらいあるんですよー。さすがにこれを買ってもらえた子供は少なかったんじゃないでしょうか。 そろそろ帰りがけの頃でしょうか。今晩は雑誌をめくりながらご家族でご歓談くださーい!

  2. あった、あったこういうボーリングゲーム。
    しかしCMか何かで見ただけなのか、私の場合は誰かが持っていたということもなく、
    今となってはコレ自体の大きさがいまいちハッキリしないという(苦笑)。
    上の写真でかろうじてみえる手から、想像よりさらに小さそうなことが判明しました。
    それにしても毎号毎号、ホント新たな発見があって楽しみです。本は帰りがけに購入予定~。

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