エビスツアーが楽しいぞ。

ツアーはこの第1号恵比寿の説明から始まる
ツアーはこの第1号恵比寿の説明から始まる

東京ローカルネタで失礼する。去年の暮れにフラッと立ち寄ったエビスビール記念館を再訪した。じつは前回、何の予備知識もなくて悔しい思いをしたのだった。

この施設では、参加費500円でエビスツアーという企画をやっていて美しいガイドさんよりエビスの歴史をレクチャーしてもらえる。終えるとコミュニケーションステージなる一段高い席でビールを飲めるのだ。一緒に回った方々がまるで出会いを楽しむようなその演出を、前回は横目で羨ましそうに見ていたのだ。このツアーが大人気で当日の受付は難しく、しっかりと予約を入れて出かけてきた。

1回のツアーでに15人程度をさばく。若いカップルに家族連れ、ちょっとお年を召したご夫婦とあらゆる世代が混じっているのは、あまり見かけないコミュニティだ。エビスの誕生から始まり、人気を得ていくまでの苦労や戦中の配給時代からブランドの消失、そして復活までを簡潔に学べる。また、いい製品にはいい広告がつきものであることも見逃せないポイントだ。ビール工場が製造過程を見せているのに行ったことがあるが、ここはそれとは異なりあくまでエビスブランドについての歴史探訪である。ファンとしては楽しいったらない。

エビスツアーそして20分ほどのツアーを終えると、主たる目的の参加者同士のコミュニケーションだ。長テーブルに知らぬ者同士が向かい合うように座る。そしてガイドのお姉さまに促されて、向かいの方とグラスを合わせるのである。ちょっと照れくさいが、昭和のおっさんはこうしたコミュニケーションは嫌いじゃない。あちこちで知らぬ同士がグラスを合わせながら声を掛け合っているシーンは、なんだかジーンときてしまった。2杯の異なるエビスを楽しみ、最後は案内いただいたお姉さんへの大きな拍手を送り、一期一会を楽しんだ面々に幸あれとの気分になった。

ひとつだけきつかったのは試飲時間が20分だったことだ。短い時間で2杯のビールは結構効いてしまい、しばしフワフワ宙を舞うような気分を味わった。これも悪くないな。

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2件のコメント

  1. 自分は、4月に上京した際に、エビス記念館のツアーに参加して、楽しい時間を過ごしました。帰りには、お土産に、エビスマークの色の変わるグラス買いました。また、上京の際は、参加したいです。

    • おおっ、共通体験者がいた。ご一緒できたら楽しいでしょうね。

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