デヴィッド・ボウイ大回顧展がすげえ!!

IMG_47044月9日までだからヤバイぞと、つい先日遅ればせながら『デヴィッド・ボウイ大回顧展』に出かけてきた。昭和40年男とボウイの出会いは、アルバム『レッツ・ダンス』の収録曲という方が多いのではなかろうか。タイトルチューンやシングルヒットした『チャイナ・ガール』、先日の僕のライブでは追悼の意味で演奏させていただいた『モダンラブ』などがファーストコンタクトでは。次のアルバムからカットされた『ブルー・ジーン』がノエビア化粧品のCMに起用されて、これで知ったという方も少なくないかもしれない。いやいや『戦場のメリークリスマス』だよというタメ年男もいることだろう。

『レッツ・ダンス』以前は、彼の才能の豊かさと大衆の乖離があった。ゆえにマスではないが強烈なファンを獲得していき、変化を遂げるたびにそのファンたちとの関係を強固にしてきた。が『レッツ・ダンス』は初めて大衆に打って出た。賛否両論さまざまだが、僕はこの変化でさえボウイだと飲み込んでいる。本人のコメントには複雑な心境を表したものもあるが、もしもこの変身がなかったら開催中の『デヴィッド・ボウイ大回顧展』は、これほど凄まじい動員とはならなかっただろう。

気になるなと思っている方はぜひ滑り込みで出かけることを強く推す。さすがボウイの展覧会だけあってクオリティはかなり高い。入り口で音声ヘッドフォンがもれなく貸し出され、迷いなくフルヴォリュームにして楽しんだ。僕がもっとも感動したのが『スターマン』を聞きながら、直筆の歌詞を追っかけられたことだ。「そこかよ」とすでに楽しんだ方に突っ込まれそうだが、彼の字を眺めながら♪スタ〜マンと口ずさんでいたら泣けてきた。

会場の隅々にまで行き届いた大満足のイベントで、本当に見逃さない方がいいと思った。って、自分だって危なかったくせに。

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