昭和の名店でタイムマシーンに乗った!!

img_4158今年の頭から、仕事で浅草橋に通う機会が増えた。古い街並に昭和そのままの商店が多く並んでいる。入りたい飲食店がたくさんあり、その中でもずっとずっと気になっていたのがここだ。

立食いそばをこよなく愛する僕にとって、個性ある個人店が減りゆく一方の昨今は憂いてしまうばかりで先日もこんなことを書いたばかりだ。中学生の頃に立食いそばデビューしたときにすすったつゆの味は今も僕を縛り付けていて、求めるのはいつもその味のイメージだ。が、味覚の記憶ってのは美化される傾向にあるそうで、三ノ輪の名店雪国のつゆは僕の中で美化され過ぎているのかもしれずなかなか会えない。浪速っこたちなら見ただけでほかすような真っ黒のつゆに、ネギの香りが合わさったうまさは思い出すたび胸が熱くなる。

さてさて、浅草橋で見つけた恋焦がれ続けたここについに入店するチャンスを得た。「いらっしゃい」と迎えてくれたのは思った通りに老夫婦で元気に切り盛りしている。常連らしき30代くらいの男性と作業しながら談笑していて、その声は狭い店に響き渡る。長きに渡って営業してきた店内は機能美と言ってよく、鍋や食器などの配置はトヨタの改善もかなわないはずだ(笑)。

天ぷらそば340円をオーダーして待つこと1分弱。「おーっ」と心が叫ぶ。続けて「この黒いつゆこそ本物じゃっ」と。天ぷらとネギを沈めてつゆをすする。「おーっ、これは、これはっ、雪国じゃー」とホントに叫びそうになった。雰囲気だけでなく味までも中坊の頃へと連れて行ってもらえた。ドラえもんがいなくても、ドクがいなくても、僕は時空の旅に出た。味だの麺だの細かなことは言うまい。これぞ、立食いそばである。

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2件のコメント

  1. 懐かしいです、浅草橋は、通勤先で10年通いました。
    ずいぶん、個人店が消え、チェーン店が増え、眺めも変わったようです。
    でもまだ、歯医者通院で、月イチは出没します。

    ガード下近くの茶店ストーンで
    「焼きカレー」は、とりあえず食してみてくださいね。
    (でも、発祥は九州は門司あたりらしいですが。。。)
    他にも、いろいろ。今度ゼヒ!
    (が、また増えちゃいましたね(笑))

  2. 僕も立ち食いデビューは中学でした^o^
    名前は忘れましたが京成小岩のお店で、
    そこのスタミナうどん(かき揚げそばに
    生卵入れただけ)の濃い出汁と卵の混ざった
    味がいまも蘇ります(^-^)v

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