飛燕に震えた昭和40年男。

2日続けてカワサキネタになってしまうが、コイツは男たちに伝えねばならぬ。川崎重工は創立120周年を記念して、大戦時に開発製造した戦闘機、飛燕のレストアに取りかかった。鹿児島県の知覧特攻平和会館で展示されていた国内に唯一残る機体を修復させたのだ。休日を返上したり、ボランティアで作業したカワサキマンたちも多いそうで、その汗の結晶が今日より11月3日まで神戸ポートターミナルで公開される。

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そのプレス発表会場に到着して飛燕を目の前にした瞬間、思考が激しく動きながらしばし動けなくなった。プロダクトの美しさとは機能の上に成り立つ。機能の発展は必要に応じてであり、皮肉にもこの美しさは大戦での勝利を目指しての必要だった。なんてことを考えつつも、理屈でない感動ばかりがこみ上げてくる。

飛燕の技術が脈々と今に伝わり、とんでもないトップスピードを誇るカワサキのフラッグシップマシンと一緒に展示されていた。70年以上の時を経て色褪せない技術と、それを見事に昇華させたメーカーの技術者たちに脱帽するばかりだ。思考に加速がかかる感覚と興奮を味わいながら、僕の涙腺は壊れていた。ぜひ、同世代の男たちに味わってほしい。

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