萩野・瀬戸両選手より刺激を受けるおっさん。

S40表紙13号最終*一昨日のイベント仕事中に、競泳の萩野公介選手と瀬戸大也選手の速報が携帯に入った。リアルタイムでテレビを観た方々はさぞ興奮なさっただろう。号外も出たまさしく日本中を湧かせた勝負だった。昨日は多くのメディアが2人を取り上げていて、おっさんは何度も涙腺が崩壊してしまった。2人からのコメントにはライバルとして切磋琢磨してきた時間と、そこから育まれた友情が満ちあふれている。こうしたすばらしい2人を眺めていて昭和40年男が思い出すのは、矢吹 丈と力石 徹の関係である。かつてこんな表紙で『昭和40年男』を作ったほどだ(笑)。

この特集では力石を中心にして、次々と立ちはだかるジョーのライバルたちとの関係を10ページに渡って綴っている。続けて、カウンタック vs 512BBとか、キカイダー vs ハカイダー、巨人 vs 阪神などなど様々な角度からライバル関係を取り上げた。あらためてこの一冊を眺め、ジョーと力石が俺たちにとってライバル関係の頂点であることを再確認した。『あしたのジョー』は昭和40年男にとっては後追いの作品である。が、当時は今のようにコンテンツがあふれている時代ではない。少々古い作品でも、さも自分のリアルタイムのように取り込んでいく。ジョーと力石のむき出しの感情と友情は、アニメと原作双方よりしっかりと感じ取り、ライバルの尊さを教えてくれた。

そんな古い記憶を引っ張り出させてくれた若い2人だ。これからも続く大会の数々と、4年後の東京に向けてさらなる努力を積み上げていくことだろう。4年後の対決が日本中を湧かしてくれることを勝手ながら期待してしまう。本人たちは並々ならぬ気力と努力が必要だろうが、それをひっくるめた集大成に期待したい。偉大なる金メダリスト北島康介選手が「何も言えねえ」で我々を号泣させた北京オリンピックが26歳になる年だった。2020年の2人と同じ巡りになることも期待を大きくさせる。

さて、我々おっさんこそライバルは必要なはずだが、仕事もプライベートでも明確に存在しない自分が情けない。『昭和40年男』に登場するカッチョいいタメ年男や兄貴たちから刺激を受けることで、勝手ながらライバルに仕立てている。そして若き日の自分こそがライバルなのかもしれないと感じることもしばしばだ。体力の衰えが否めない。そこにへこたれないように気力の充実で若き日の自分に立ち向かう。爽やかな若き2人の感動は無駄にしちゃならぬな。

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