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ナポリタンはおっさんの味。

2016 年 5 月 25 日 プロデューサー コメント

浜松町駅にナポリタンを食わせる店があり、ランチ時は連日行列ができる盛況ぶりだ。しかもそのほとんどがおっさんで、背中を丸めてズルズルやっている姿は哀愁を帯びている。今日は僕もその1人になってズルズルと楽しんだ。昭和40年男ならみんな大好きな味のひとつだろう。

子供の頃は、夕方にミートソースの香りがするとガッツポーズを作ったものだ。親父はあまり歓迎ではないメニューだが、僕と弟は狂喜乱舞した。腹が割れそうなほど胃袋に流し込み、大満足の晩飯に続いてお楽しみなのが翌朝のナポリタンだった。この流れは我が家の定番で、お袋はそれを見越して多めにパスタを茹でる。よくよく考えると手抜き朝飯ととらえられなくもないが、子供はそんなダークな心を持っておらず、わずかに残ったミートソースとたっぷりのトマトケチャップで炒めたスパゲティで口を真っ赤にしたガキの頃の僕だ。

ナポリタンそんなことを思い出しながら待つこと数分でコイツが出てきた。白いYシャツのおっさんたちのためにナプキンが用意されていて、首から垂らす者が少なくない。フォークの入ったカゴにはスプーンもセットされているから、双方を使ってクルクルと巻く懐かしい姿も見られる。

 

 

メニューは並、大盛り、ジャンボの3種類で並を注文した。並は400gで、メニューには「並盛りで、すでに大盛り」とのコピーが踊っている。以前に大盛り(600g)を頼んで後悔したことがあるほどの量で、それでも大盛りを頼む強者がここの客には多い。かつての僕だったらジャンボ(800g)を頼んだことだろうが、加齢とは残酷なものよ。そんな壁に挑める男では無くなった。かつて大食いの称号をほしいがままにしていた自分が懐かしい。

…と、食べ物にまつわる想い出ってのは強く残っているもので、今日は思いがけずいくつかのタイムスリップを楽しめた。残念なのは、僕は親父のように息子と一緒の食卓が少なかったことだ。自宅で店を営んでいた親父と、会社に勤務する僕に大きな差はあるが、努力不足だったことも否めない。まだお子さんが小さなタメ年諸氏は、一家団らんの食卓へ努力を注ぎ込んでほしいと願うバカモノだ。将来の胸に残る暖かい想い出は、華美なイベントよりも日常の笑顔こそが強く残るものですぞ。

 

 

 

  1. avatar
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    2016年 5月 26日 07:47 | #1

    まさに昭和を感じさせる味ですね^^喫茶店のナポリタンは特別な感じがします(^_-)-☆
    昔聞いた話ですが、ナポリにはナポリタンのメニューがなくて、日本独自のものだとか?
    ナポリに行ったことがないので、あるかないかわからないのですけどね(笑)

  2. 茶店ではミートソースばかり食ってました。ナポリどころか、イタリア人にナポリタン食わすときっとビックリしますよ。

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    プロデューサー