出産と結婚。

いやいや、心の底からうれしいことが4月に入って二件もあったよ。前号の巻頭特集
『家族とは?』で取材に応じてくれた、人工授精を試みて成功し、この4月に出産予定
だった高梨さん(仮)夫婦に、元気な女の子が誕生したとのこと。インタビューさせて
もらった2月の時点では、様々な症状が出る可能性が高いから不安がないわけでは
ないと語っていた。でもどんなことも受け入れるとも言っていたご主人だった。そして
奥さんは、自分が一人っ子で苦しんだと涙を見せた。両親が不仲で、お父さんが亡
くなった時のひとりぼっち感がたまらなかったそうだ。葬式で泣き合える人間がいない、
兄弟がいればどんなに気持ちが助かったかと。だから当初あまり賛成する気にならな
かったご主人を説得してふみきり、待望の兄弟を授かったのである。あの時の涙とご
主人の強い決意のセリフもすべて報われたのだと思うと、インタビューを担当した自
分としてはとても他人事に思えないほどうれしい。

もうひとつ、ステキな結婚があったよ。バツイチ同士で、ダンナは4つ上で奥さんは
タメ年である。この夫婦のバツイチ相手は、この夫婦同士なのだ。つまり元の鞘に
戻ったということ。パチパチパチ。4月1日に2人のお祝いにと呑んだ。そしてこの日、
新たに届け出る婚姻届にウチの女房と一緒にサインしたのである。住所と名前を
書くだけなのに緊張したのは、うれしさの大きさと比例していたからだ。初回の結
婚前からのつき合いで、ホントにいいヤツらである。離婚したときは残念でならず、
理由を聞いてもよくわからなかった。でも今にいたり、もしかしたら2人にとって離婚
期間中(!?)はいい時間だったかもしれないと思える、そんな2人の笑顔があった。
しこたま呑んで祝って心の底から笑ったのは、僕自身ずいぶんと元気になれたのだ。

振り返って時系列を整理すると、この翌日に談慶さんの独演会に出かけて勇気を
もらい、この両日があったから『宴』のあのはっちゃけトークやライブができ、未来永
劫語り続けられるだろう(!?)“桜吹雪”さんというシンガー(僕の演歌歌手名です)を生
み出したのである。月が変わってこの3連チャンがどれほど力になったかは、計り
知れないほどだと振り返れる。だから東北取材も敢行できたのかもしれない。そし
てさらに、東海道旅の途中で聞いた冒頭の新しい命の誕生である。うれしさが前進
する力を強く与えてくれる。もっともっと動いて動きまくれば、新しい出会いが生まれ
る。そうすればそこから喜びやうれしさとふれていけるはずだ。「さあ、動け!!」と、笑
顔の自分に声をかけた。

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