出産と結婚。

2011 年 4 月 22 日 プロデューサー コメント

いやいや、心の底からうれしいことが4月に入って二件もあったよ。前号の巻頭特集
『家族とは?』で取材に応じてくれた、人工授精を試みて成功し、この4月に出産予定
だった高梨さん(仮)夫婦に、元気な女の子が誕生したとのこと。インタビューさせて
もらった2月の時点では、様々な症状が出る可能性が高いから不安がないわけでは
ないと語っていた。でもどんなことも受け入れるとも言っていたご主人だった。そして
奥さんは、自分が一人っ子で苦しんだと涙を見せた。両親が不仲で、お父さんが亡
くなった時のひとりぼっち感がたまらなかったそうだ。葬式で泣き合える人間がいない、
兄弟がいればどんなに気持ちが助かったかと。だから当初あまり賛成する気にならな
かったご主人を説得してふみきり、待望の兄弟を授かったのである。あの時の涙とご
主人の強い決意のセリフもすべて報われたのだと思うと、インタビューを担当した自
分としてはとても他人事に思えないほどうれしい。

 

もうひとつ、ステキな結婚があったよ。バツイチ同士で、ダンナは4つ上で奥さんは
タメ年である。この夫婦のバツイチ相手は、この夫婦同士なのだ。つまり元の鞘に
戻ったということ。パチパチパチ。4月1日に2人のお祝いにと呑んだ。そしてこの日、
新たに届け出る婚姻届にウチの女房と一緒にサインしたのである。住所と名前を
書くだけなのに緊張したのは、うれしさの大きさと比例していたからだ。初回の結
婚前からのつき合いで、ホントにいいヤツらである。離婚したときは残念でならず、
理由を聞いてもよくわからなかった。でも今にいたり、もしかしたら2人にとって離婚
期間中(!?)はいい時間だったかもしれないと思える、そんな2人の笑顔があった。
しこたま呑んで祝って心の底から笑ったのは、僕自身ずいぶんと元気になれたのだ。

 

振り返って時系列を整理すると、この翌日に談慶さんの独演会に出かけて勇気を
もらい、この両日があったから『宴』のあのはっちゃけトークやライブができ、未来永
劫語り続けられるだろう(!?)“桜吹雪”さんというシンガー(僕の演歌歌手名です)を生
み出したのである。月が変わってこの3連チャンがどれほど力になったかは、計り
知れないほどだと振り返れる。だから東北取材も敢行できたのかもしれない。そし
てさらに、東海道旅の途中で聞いた冒頭の新しい命の誕生である。うれしさが前進
する力を強く与えてくれる。もっともっと動いて動きまくれば、新しい出会いが生まれ
る。そうすればそこから喜びやうれしさとふれていけるはずだ。「さあ、動け!!」と、笑
顔の自分に声をかけた。

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