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マグロを愛する昭和40年男のユ・ウ・ウ・ツ。

2016 年 1 月 13 日 プロデューサー コメント

マグロ沢田研二さんの名曲をモチーフにしたタイトルだ。って、曲と内容はまったく関係ないが(笑)。家からチャリンコで行ける距離のところに小さな市場がある。築地のように日本各地から最高のモノが集まるわけじゃないが、素人にはちょうどいいところだ。まだ仕事が残っている暮れの30日の早朝に出かけて、清水から飛び降りてコイツを手に入れた。

マグロが大好きだ。最後の晩餐は何と問われれば湯豆腐かマグロの赤身で、その晩餐にありつけないほどの時間をかけても答えが出ない。そんな僕だからコイツをみたときはまさしく一目惚れだった。財布のヒモをめいっぱい広げればもっといいものもあったが、庶民の限界というところでは最高の選択だったと満足している。半解凍くらいのこの状態でサクに切り分けると7つも取れ、一部はそのまま冷凍して小出しにして楽しんでいる。冷凍ながら本マグロはやはりうまい。実家に持っていくと違いのわかるお袋は「これは違うね」とうなり、家族みんなの笑顔を誘った。

 

写真ブロックの一番左の赤身部分の刺し身だ。右寄りの中トロもいいがおっさんはこっちの方が好み

写真ブロック左の赤身部分の刺し身だ。右寄りの中トロもいいがおっさんはこっちの方が好み

それにしても高くなった。初めて築地でお正月のマグロを仕入れたときはこれの半値以下で買えた。22歳の時だから物価そのものもあるだろうが、乱獲によって絶対数が減ったことがある。某国を非難する場面はしばしばあるが、日本においても一部でひどい漁が横行しているそうだ。世界的な需要増もあり、このままでは天然の本マグロは値上がりの一途を続け、やがて食卓に上らなくなるだろう。ソイツは困る。まだ見ぬ孫に「マグロの刺し身ってのはうまいんだぞ〜」なんて、なんだか20世紀少年のワンシーンみたいなことになりかねない。とはいえ、乱獲に繋がっている自分もその1人だと思うとなんとも肩身が狭い。

と、天然マグロ1つとっても今の、とくに今年に入ってからの世界のギクシャクへと、たぐり寄せれば繋がっていく。うまいマグロを食べながらなんとも深刻な気持ちになってしまった。
「食べているときは感謝の気持ちでいただきなさい」
幼い頃のお袋の口癖に頷きながら、やはり考えを張り巡らせてしまう昭和40年男だった。

 

 

   

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