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【年末の降板劇】メディアに携わる者として考える

2015 年 12 月 29 日 編集部員 コメント

【年末の降板劇】メディアに携わる者として考える年末を迎えたところで、何やらテレビ界が騒がしいようです。ご存知のように『報道ステーション』(テレビ朝日系)のメーンキャスターを務める古舘伊知郎氏が、来年3月31日の放送をもって同番組を降板します。「唐突だな~」と思っていたら、『NEWS23』(TBS系)でアンカーを務める岸井成格氏(毎日新聞特別編集委員)も来年3月いっぱいで同番組を降板するというではないですか。“モノ言うキャスター2人”の降板は偶然でしょうか。さまざまな憶測を呼んでいますが、古舘氏は自ら降板を願い出たという話ですし、新しいことに挑戦したいとも言っているようですから、一部でささやかれる政治的な圧力はなかったと思いますが…。

 

両氏に対しては『偏向報道』ではないか、という批判の声がつきまとっていました。しかし、何を持って『中立』なのか、何を持って『偏向』なのかは、それぞれの立ち位置や価値観によって変わってきますから、単純に白黒つけられる話でもないでしょう。私も長い間報道に携わってきましたが、古舘氏が会見で述べていたように明らかな偏向は論外としても「まったく純粋な中立公正などありえない」というのが実感ですし、実際無理でしょう。そもそもほとんどの情報には最初から何らかのバイアスがかかっていますから、その裏にあるものに目を凝らし、検証する作業は必要ですし、それこそが報道だと個人的には思っています。

 

まあ、キャスターや番組ごとのスタイルに異論があるのは分かりますが、もし彼らが取材もせず、意見も述べず、各所から届くリリースを伝えることだけに徹していたら、たとえそれが『中立な放送』だとしても、多くの人は見ないのでは? とにかく、政治がメディアに圧力をかけるようになったとしたら、それはもう彼の国と変わらなくなってしまいます。『表現の自由』や『知る権利』など我々にも関わってくる重要な問題。さて、昭和40年男の皆さんはどう思うでしょうか。

 

  

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