出張騒動記。

やっちまった。ホテルで火事騒動を起こしちまったバカな男である。

今年もありがたいことに日本全国に出かけてきた。そんな出張も今年はあと日帰りを1本を残すのみで、長い宿泊は木曜日より出かけている今回でおしまいとなる。その初日のことだ。いつもの通り湯船にお湯をためてそのトビラを開けていた。安いビジネスホテルで加湿器がない時はこうする。ホテルってのは快適なのだがえらく乾燥しているのがつらくて、とくに冬場はカゼの原因になっちまうほどひどい。そこでこの湯船作戦なのだ。熱い湯を少量張っておくと断然快適になり、この方法を教わって以来もう10年以上続けている。

今回もいつもの通りにしていたら火災報知機が鳴った。「ゲッ、火事かよ」とビビる。しかも僕の部屋のある3Fからだとの放送だ。くつろいでいた頭をしゃっきりとさせて、逃げ出す準備にズボンを履いているとピンポンと来た。トビラを開けると火事の元はこの部屋だと言うじゃないの。その男性、申し訳なさげに湯気が原因だと続けた。「ゲッ、俺かよ」と深く謝罪した。これまで同じことを繰り返してきたが、こんなことは初めてで夜のホテルで騒ぎを起こしてしまったことを猛省した。申し訳ないです。

ルームナンバーそして翌日はこの部屋だ。チェックインして荷物を置きクライアントとの忘年会に出かけた。いつものように大盛り上がりで2次会まで行き「家が近いから部屋呑みしましょう」と誘っていただき、断るはずはない僕はホイホイとついていった。気が付くとコンタクトが入ったままの視界ながら真っ暗な部屋。ここはどこ?状態の僕はしばし考えた。すると隣にも人が寝ているじゃないの。そうか、部屋呑みしたまま寝ちまったんだとやっと気が付き時計を見るともう7時だ。「やれやれ、やっちまったい」とホテルに戻り歯を磨いてチェックアウトした。もったいないことにこの部屋は歯磨きと荷物置き場としてしか使わなかったことになる。

と、今年最後の宿泊出張はいつになく賑々しいことになったのである。チャンチャン(笑)。

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