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デザインについて語り合った姫路の夜。

2015 年 11 月 20 日 プロデューサー コメント

姫路城バイクの仕事も多くこなす僕で、もう長いこと奮闘を続けてきた。苦しみ抜いた仕事の向こうには大きな喜びがあるもので、そんなことの繰り返しが仕事の幅を広げてくれている。記憶に強く残る1つに、3年前の夏に引き受けたトークショーのコーディネーター役がある。『バイクのふるさと浜松』というイベントで展開されたコンテンツなのだが、苦しみ抜いたこの日の仕事が、先日姫路でまるで花開いた気がした。

ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4メーカーにして、そのまま世界のシェアトップ4メーカーはカワサキをのぞく3つが浜松出身メーカーだ。そこで浜松市が主催、3メーカーの協力で『バイクのふるさと浜松』が毎年夏に行なわれている。このイベントでバイクのデザインがメインテーマとなったのが2012年夏のことで、3メーカーを代表するデザイナーたちでトークショーを展開しようという企画が持ち上がった。市と3メーカーのイベント担当者で協議を重ね、イベントのコンテンツを練り上げていく。この企画もヤマハの担当者の提案だった。そして彼によりコーディネーターを僕にという提案がされ、電話がかかってきた。「そんな大役は無理」だと1度は断って電話を切ったのだが、あんたしかいないと再度依頼の連絡があり、そこまで言われりゃやるしかないだろうとキャシャーンの気持ちで引き受けた。さあ、ここからがまさに苦しみの連続だった。

世界を代表する3メーカーのデザイナーを束ねるのは、言ってみれば猛獣使いである。その時点での僕程度の知識ではとてもじゃないが務まらない。そこで、日々忙しい彼らデザイナーに無理を言って時間を作ってもらい、徹底的にレクチャーを受けた。当時は『昭和40年男』の編集長だったから、迫り来る〆切との奮闘と並行してコイツをこなすのは至難を極めた。レクチャーを受けるだけでは足りず、調べものを繰り返してなんとか仕上げて当日にのぞんだ。

ものすごく緊張したが90分のトークショーはバッチリで、視察に来ていたカワサキのデザイン部のトップと5人でそのまま打ち上げに出かけた。全員がこんなに充実したトークショーは初めてだと讃えあい、まとめあげた僕はこの日より彼らの仲間として迎え入れてもらえたのだった。以来、定期的に集っては酒を酌み交わしながら議論を重ねている。シンドイ仕事の向こうに、素晴らしい仲間というステキな褒美をもらえたのだ。さてと、ちょっと長いから姫路の夜については明日にしましょう(笑)。

 

 

  

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