完全アウェーで戦った昭和40年男。

プレッシャーの強かったイベント終了後は、なんともいえない疲れが心地よかった
プレッシャーの強かったイベント終了後は、なんともいえない疲れが心地よかった

昨日は朝イチで京都へ向かった。まだ紅葉には遠いが観光客でごった返しているのはさすが世界に誇る古都だ。が、僕が向かったのは清水でも三十三間堂でもなく京都大学だ。ついにここで講義をする日が来たか…と思った方はいないだろうなあ。でもちょっとだけそれに近いのは、バイクイベントについてここの生徒たちに説明するというミッションを仰せつかったからだ。

ある日、カワサキの偉いさんから電話が来た。自動車関連企業14社が構成する日本自動車工業会が、昨今の若者の自動車、およびバイク離れになんとか対策しようと、加盟企業のトップが自分の母校で講義するという企画をぶちあげ一昨年から展開している。カワサキのバイク部門のトップが京大卒だから自然ここに出向くことになった。そこまではよい。ところが、常に何かおもしろいことを模索する悪い(笑)習慣があるカワサキは、講義だけじゃなくイベントをぶち上げようとなった。というのも、カワサキはバイクというモノづくりに対して、こと作りも充実させようとの姿勢を貫いている。トップがモノづくりを中心に講義するなら、こと作りもセットさせようと先のお偉いさんが画策したのだ。

「ということでよろしく」との直球が僕に投げ込まれたのだ。カワサキとウチが共催している『カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング』と『カワサキ・オーナーズ・アンダー29・ミーティング』の2つのイベントについて学生たちに説明せよ。そしてデモンストレーション版を展開せよとのことだ。フムフム、おもしろそうじゃないのと引き受けたはいいが、よくよく考えるとハードルは高い。限られた時間でキチンと伝えるのは並大抵のことじゃないと気が付いたのは、引き受けてからしばらく経ってからだ。バイクどころか免許すら持っていない昨今の大学生たち。さらに京大といえばスーバー頭脳大学である。開催が近づくに連れてビビり始めた僕だった。

そして当日の朝、京大の吉田キャンパスについた僕に「完全アウェーです」と、チラシ配りを終えたイベント担当者が言う。パートナーとなる女の子たちKAZEギャルも同様に厳しさを痛感したようで、僕らの控え室は暗かった。だが僕はゲキを飛ばし続けた。ガーンと上げていこうと繰り返した。結果的には普段のバイクイベントと変わらない、いや、それ以上かもしれないほどの盛り上がりとなった。

京大というエリート集団に加えて、今どきの若者、バイクを知らない子供たち…、などなどネガティブを並べていた僕だが、それはくだらない先入観だった。若者は古今東西、そして未来永劫元気なのだ。意欲旺盛だ。新しいことにどん欲だ…、などなど、終ってみればポジティブしか思い浮かばない。飛ばしたゲキのまま、フルパワーで上げっぱなしだった僕は完全アウェーで勝利したのだった。修羅場とさえ感じいた昨日、僕は少しだけ成長したと手応えを得たのだった。よっしゃっ!!

カワイイKAZEギャルたちもよく頑張ってくれた。その写真はまた後日アップすることにしよう。

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2件のコメント

    • ありがとうございます。本郷目指します(笑)。

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