25年の積み重ねに涙した昭和40年男。

看板『浅草秘密基地』の舞台となっているショットバー『FIGARO』が、オープン25周年を迎えてそのお祝いパーティが行なわれた。近しい人にマスターより声がかかり、ありがたいことに僕も参加してきた。

僕自身、この店には24年以上お世話になっていて、もっとも数多く訪れている呑み屋だろう。初めてうかがったのはオープンして半年くらいだったと記憶している。以来ずっと通い続けてきた。その時代ごとに常連たちが移り変わる。この日はまるで各時代の同窓会のようになった。

お祝いそれにしても25年とは素晴らしいことだ。古いタイプの飲食店が厳しいことは言うまでもなく、波に揺れる小舟のようなものだ。それでも難破しなかったのは、1にも2にもマスターの人柄に尽きる。明るくておせっかいで厳しい部分も持っている。どうしようもない話ばかり持ってくる若者達に、マスターはいつも道筋を示した。僕もマスターと一緒になって説教したことが幾度とある。そんなヤツらが次々と来てくれて、心から祝ってくれるのだ。子連れが多いのも嬉しく、かつての若者たちがしっかりと人生を歩んでいる姿に、おっさんは嬉しくて嬉しくて何度も不覚をとったのだった。

僕はホスト役を命じられ、何度も歌い、何度も乾杯を仕切った。全力で過ごしたせいで、今日も声は枯れたままだ(笑)。当時20代の僕は、当時30代だったマスターにいろんなことを教わってきた。その2人は今や50代と60代である。が、こんな場所を今も持てていることは僕自身も努力を重ねてきたことの証で、少しだけ胸を張ったのだった。

次は30周年パーティと宣言していた。55歳だ。次も全力でホスト役を演じられるように、努力を重ねていかねばな。

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4件のコメント

    • いいですね。誰も知らないのが問題ですが(笑)。

  1. 本当にお疲れ様でした。
    マスターの来てくれる人一人一人に楽しんでもらおうって頑張ってる姿、思い出しただけで泣きそうです(^^;
    30周年も是非参加出来るように通いますよ(^^ゞ

    • ですね、素晴らしいマスターを再確認しました。お互い30周年を元気で迎えましょう。

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