朝まで呑む60代を目指す!!

アイーンいい歳してアホ面をさらしているこの連中は、バイクイベントのトークショーをキッカケに結成した5人会である。最年少となる僕がご一緒させていただいているのは、そのトークショーの進行役を仰せつかった縁からだ。国内バイクメーカーのデザインを引っ張る男たちで、忙しいこの連中がスケジュールを合わせるのはそれだけでも大変なことだが、みんなが引き寄せ合ってこうしてごく稀に集ってはバカに徹するのだ。

毎回セッティングは持ち回りで担当する。今回のホスト役はホンダの方で「僕がアレンジする以上とんでもない夜にする」と宣言して招集されたのは新宿だった。向かったのはモノマネをメインコンテンツにした、ショーパブのような店である。ショーが始まる前に店員さんがガンガン盛り上げていく。写真のように各グループをステージに上げて撮影してくれるのだが、それぞれにポーズを強要する。「それではみなさんはアイーンで撮りましょう」と言われてこうなったということだ。右から〜とメンバー紹介したいところだが、右から2番目以外はホントに偉いさんなんでやめておこう。

心底笑った。普段はライバル同士の4人のデザイナーと、本来だったらこのメンツからスクープの1本でも取りたい僕が、互いの立場を尊重しながら過ごす大人の時間は実に心地よい。二次会、三次会と繰り出し、18時のスタートから朝の3時までドンチャン騒ぎは続いた。デザインの話が出ないわけがなく、酔ってはいるもののそれは真剣に交わされる。記事にはしないのが子の会における僕の立ち位置だから知識として蓄積するに留めるも、貴重な内容に感謝するばかりだった。

小銭互いに立場がある面々だから、キチンと割り勘にしようとこんな風に両替してもらった。「10円単位で割り勘するのなんか学生時代の呑み会以来だ」なんて笑い合っていたが、結局酔っぱらいたちの割り勘はいい加減極まりなく、儲かった者と損した者に別れたのだった。これでいいのだ(笑)。

僕より年上の面々で60代の方が2人いる。だが朝までしっかりと呑み続けるのだから大したものだ。午前0時過ぎから始まった三次会は寿司屋に入り、皆次々と握りを頼んでいた。こんな頑丈な大人を目指して精進したい。仕事に対する、いくつになっても努力を怠らない姿勢も見習って突き進みたい。帰り道で「いやあ、笑ったねえ」との言葉が出てくる素晴らしい夜は、ここのところの疲れをぶっ飛ばしてくれた。いつも元気をいただける先輩方に感謝しつつ、後輩たちにそんな存在でなければならぬ。先輩たち以上にぶっ飛んでいくぞ。

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