ああ、夏休み。

高速道路の渋滞や、新幹線、飛行機が満席との恒例の報道に背を向けて会社へと向かった。さぞ電車は空いていて快適な出社とおもいきや、意外と込んでいて普段とさほど変わらない京浜東北線だった。ウチの会社は営業部門と事務部門は昨日より夏休みだが、それ以外の部署は交代制にしていて、多くのスタッフがいつもどおりに仕事をこなしている。浜松町の街も、若干人が少ないと感じさせるがランチ難民は多くあふれていた。

とはいえ、今日は多くの人がサマーバケーションを楽しんでいることだろう。取引のあるバイクメーカーの連中は、先週の土曜日から今週末まで9連休ときたもんだ。つくづく、日本は豊かになったものだ。我々世代の親は休みが少なかった。勤め人のほとんどんが13〜15日の少ない連休で終わりだったのではないだろうか。その3日間をめいっぱい使って海へ山へと俺たちを連れていき、ヘトヘトになって翌日出社というハッスルお父さんたちが誇らしい。

FullSizeRender僕の家は電器屋を営んでいたから、クーラー取り付けが一段落する20日を過ぎた週末に3連休して家族旅行へと出かけた。海だともうすっかり閑散としてしまっていて、当時の夏は8月の終盤ともなれば気温もあまり上がらず、ブルブル震えながら遊んだ。その時期だとクラゲが出ることも多くて、当時の海水浴そのものはあまりいい想い出じゃない。それでも家族でいつもと違う時間を過ごすのは夏休み最大の楽しみであり、明日から旅行という晩に店を閉めてこんな風に手書きのお知らせを張る瞬間は幸せの絶頂を感じていた。その晩はワクワクしてなかなか眠りに就けず、そんなのも全部ひっくるめて、今もあたたかく胸に残っている。

今まさに家族との想い出作りをしているお父さんも多くいることだろう。まだまだ子供が小さくて、汗びっしょりになって遊んでいるタメ年男たちはなんとも羨ましい。僕も子供が小さな頃はなんとか休みを作って出かけた。でも先日、酒を呑みながらどこそこへ行ったなんて話をしたのだが、覚えていないことが多いバカ息子にがっかりしたのだった(泣)。そんなことにならないように、めいっぱい奮闘して頂戴な。

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