20代の若者には通用しない、昭和40年男コレクション。

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我が家の居間の壁はこんな感じ。この家に引っ越してきた時に女房にお願いして作ってもらったのが、壁のレコードディスプレイバーだ。祖父が大工の彼女はいろんなものを丁寧に作る。我が家では日曜大工とは女房のための言葉であり、テレビやステレオをしっくりと収納させるラックも木で組み上げてくれた。このウォールナットのバーもレコードが引っかかるように溝をつけてくれ、角は丁寧に丸みがつけてあり実にいい仕上がりである。

と、ここまでは前フリ。先日我が家に若いミュージシャンが遊びにきた。22歳と26歳の2人と音楽談話をこれでもかっというほど楽しんだのが、大きなジェネレーションギャップを感じたのがこのディスプレイだ。僕が愛するこのアルバムたちを1枚も聴いていないと言う。説明していくとミュージシャンの名前は知っている程度で、よくよく考えればあたり前のことだがおっさんは若者たちと大きく乖離していた。もっとも彼らが聴いている音楽もチンプンカンプンだった。

開き直ったおっさんはドラマーの2人に「これを観ろ」とDVDを取り出した。ポリスのライブでスチュワート・コープラントの凄まじいプレイに触れられる。僕ら世代にとって、リアルタイムで知ることが出来たロックドラマーの最高峰は彼とジェフ・ポーカロの2人が抜きん出ている。ポーカロは若者たちもそのプレイをよく知るそうだが、コープラントはほとんど知らない。が、そのプレイは十分に通用したようで、これはおっさんもちょっと嬉しかった。

それにしてもこの作品群を見ると、リアルタイムはRCとシナロケ、U2とリッキー(ちなみにポーカロも叩いているよ)くらいである。そのリッキーだって中2の時だからリアルタイムで聴き込んだタメ年は少ないかもしれない。13枚の展示中、60〜70年代にリリースされたのが10作品にのぼり、センターポジションのブルース盤のリリース時はまだ生まれていない。そんなもんを20代に熱く説明しているのだから、こまった昭和40年男である。

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4件のコメント

  1. わいのナンバーワン「ホテル・カリフォルニア」を知らないと言われた時は・・・ショックやった。

    • 320さんのショックは大きいですね。ブルースは無理でも、あれを知らないとはそこまで深刻(!?)になっていたのですね。

  2. 本当にリビングですか?(居間でしょ!)

    男の趣味の部屋と化してますね!w

    • レオ貴さん、居間でしょ(笑)。
      女房も好きなアルバムばかりなんで、夫婦の趣味の部屋ですよ。

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