山梨グルメに喜ぶ昭和40年男。

ほうとう

ほうメニュー「この先にうまいほうとうを食わせる店がありますよ」と、一昨日のイベント取材ヘと向かうハイエースの中で相方が言う。血糖値が気になるから、白い麺は控えめにしているのだが、名物となれば話は別だ。「いいねえ、行ってみよう」と着いたのは、ほうとう不動という店だ。異彩を放つ外観は、伝統の味を継承しているようには見えないが、ともかく店に入った。するとデカイ店内はほぼ満席で、みんながみんなほうとうをすすっているじゃないか。それもそのはずでご覧のとおりメニューは実にシンプルなもので、ほぼほうとう一本勝負である。コイツは潔いと待つこと数分、熱々のデカイのが出てきた。

完食が難しいのではと思うほどのデカイ鍋だ。これでもかっと入った野菜とキノコ、キツネが入った味噌仕立てだ。麺はしっかりとコシがあり、自家製の唐辛子がよくあってうまいうまい。箸袋にほうとうの歴史と由来が書かれていた。中国では唐の時代から麺入りの汁料理が食されていたそうで、大陸より伝わって日本では平安時代に「はくたく」と呼ばれ文献に残っているそう。後に、武田信玄公が戦時食としたものが甲州風として受け継がれたとのことだ。フムフム、名物に歴史ありである。仕事の合間にもこんな旅気分を味わえるのだから感謝の気持ちになる。2人とも完食して大満足だった。満腹!!

吉田うどんそしてもうひとつ、山梨県が誇るグルメブランドに『吉田うどん』がある。普段食のほうとうに対して、盆や正月、祭りや祝いの“晴れの日”に食するならわしなのがコイツだそうで、江戸時代には富士吉田地域に普及していたとのこと。イベント翌朝に立ち寄ったコンビニには、レンジで温めるタイプやカップのものまで、多くの『吉田うどん』が並んでいたのは恐るべしである。せっかくだからといただいたのはコンビニレベルに違いないが、なんとなく特色を感じることができたのは、思いがけず儲けモノだった。

たった2食ながら異なる小麦粉料理をいただき、しばらく控えなければと思うのは情けない僕だが、名物に舌鼓を打つのはなんとも幸福感があるも。夏本番で出かける機会も多いことだろう。残り少ない人生(!?)。グルメをめいっぱい楽しもうじゃないか。

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2件のコメント

  1. 山梨へようこそ〜。私も笠富士を河口湖あたりで見ておりました。
    ほうとうに吉田うどん、富士の絶景と堪能されたようで何よりです。

    • いいところですね。もっとゆっくりと楽しみたかったのですが、短いわりには充実の山梨でした。同じ笠富士を見ていたとは縁ですね(笑)。

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