平成に食らいつく昭和40年男!!

スカイツリー浅草から見た東京スカイツリーである。ひとときの騒ぎはすっかり落ち着いたものの、観光地としては十分に活躍しているようだ。僕はどうも足が向かなくてまだ訪れておらず、仕事柄率先していかなければならないのにイカンなと思いつつ、足が向かない。ズバリ、その先進的なデザインに躊躇しているのだ。高いところに登るのにデザインもへったくれもどうでもいい気がするが、そこはおっさんゆえ好みがどうしても出てしまい、加えてしょうもない感情ながら東京タワーに同情してしまうのだ。「赤くてでっかいぜ」と、かつて毒々しかった頃のサンプラザ中野さんの名曲で叫ばれたとおり、赤いことは強烈なアピールになっている。比べてスカイツリーは、新しすぎるというか洗練されすぎていると感じてしまう。六本木ヒルズにも同じ感情があって、僕にとっては2大平成的建造物である。先日、昭和や大正のビルにこんなことを感じているなんてこのブログに書いたばかりで、きっと当時のおっさんたちも強い違和感を持っていただろう。

だからこそ常日頃考えさせられるのは、新しいものをドンドン取り入れていかないとまずいぜって焦りと乾きをいつも感じている。双方をしっかりとバランスさせながら生きなきゃいかんですな。建造物もさることながら、最近新しい音楽に突っ込んでいかなくなっていることはまずい。どん欲に、そしてやや無理をしてまで取り入れていた僕が、この雑誌を立ち上げてから減少傾向だ。『昭和40年男』を作っていることでの開き直りがどこかにあるのかもしれない。そんなのまずいだろうと宣言したくて引っ張り出されてしまった東京スカイツリーはいい迷惑である(笑)。

つい先日の書店の本棚でも平成を感じさせられた。かつての僕が衝撃を受け、この仕事に就くモチベーションのひとつにもなっている『ギターマガジン』の最新号で、堂本剛さんが表紙を飾っている。おっさんには驚きでありながら、ふれたとおり最近の音楽にふれていないのだからなんのコメントもできない。隣に並ぶ『プレイヤー』の表紙がCharさんなのとともに、これまた深く考えこんでしまった昭和40年男である。

ともかく、新しい音楽の仕入れと東京スカイツリーには出かけることにしよう!! おっさんだと名乗って安穏とするにはまだ早いですよね、みなさん。

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