「へたれっ」と呼ばれた昭和40年男。

一昨日は『浅草秘密基地』ゴールデンウィークスペシャルを行ない、大いに盛り上がった。思ったより少ない動員は残念ではあったが、予定通り17時より焼き鳥屋の個室でフライングスタートを切った。20時前にショットバー『FIGARO』に移動して通常の『浅草秘密基地』となり、マスターはこの日貸し切りで対応してくれ、心置きなく騒いだのだった。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。来られなかった方々は、来週以降の月曜日に待ってるぞ。さらに、７月３日には『福岡博多秘密基地』を行ない、８月には『大阪ミナミ秘密基地』も予定している。ぜひみなさん、ご参加いただきたい。

初参加者をふくみ、女性も多く駆けつけてくれて嬉しい宴となった。子供の話題が多かった。それとお互い50歳の壁の高さを確認し合ったり、話題は尽きることなくあっという間に夜は更けていった。終了時刻の23時を過ぎてやっと１人、また１人と家路につく。そんな中猛者が立ち上がった。

「朝まで呑もう」と。この誘いに対して、「ゴメンナサイ、俺仕事だから無理」と断る僕がいた。これこそが50歳の壁だろうか。酒の誘いは断らない。向けられた酌はすべて受けて立つ。これまで貫いてきた僕の酒道だが、どうしても翌日が気になってしまい、生まれて初めて(!?)道を外したのだった。猛者たちが４人で次の店を目指して出て行った後、トイレを済ませてそのトビラを開けると眼前に猛者の内の１人の女性が店に舞い戻って待ち構えていた。そして僕に再度「行きましよう」と言う。「今日はどうしてもダメ」とは、美しい女性からの誘いになんとも情けない。そして彼女は言い放ったのだ。

「この、へたれっ」と。

ああ、俺はへたれなのだ。50歳を前にして翌日のことを気にかける男に成り下がったのだ。これまで多くの酔っぱらいに「俺の勝利だぜ」と見送ってきた僕が、逆の役を演じた歴史的瞬間だった。

はーーーーーーーっ、情けない。

だが昨日は元気に仕事をこなして、気持ちよく呑めたのだった。そしてその女性からへたれに向けてこんなメールが届いた。
昨日はおつかれさまでした、無事取材は終えられたでしょうか？
こちらはしっかり朝５時まで歌い切りました！（笑）楽しかったです。
うーむ、やはり情けないことこの上ない。