ああ通販のギターセット!!

エレキ通販今日の朝刊を眺めていて思わず吹き出した広告がこれだ。かつてマンガ雑誌なんかでよく見かけたギターセット通販で、19,800円という価格はよく見かけた気がする。アンプはもちろん、これですぐに音が出せるセットには“今なら”ベンチャーズのカラオケCDと楽譜が付いていると高々と謳っている。これはたまらないでしょう。本文で「もう一度挑戦してみませんか」と誘っているのもニクイ。そう、エレキでもアコギでもトライして挫折したタメ年男は多いだろう。でもきっと今ならいけるはずだと思っているタメ年男も当然ながらたくさんいるはずで、くすぐられる文章じゃないか。そしてぐさっと刺さるプライスが19,800円である。

当時マンガ誌を使って狙われていた我々を含む前後世代は、今となっては新聞が有効なメディアになった。減りゆく新聞ユーザーのなかでも、若い世代よりはまだしがみついている方だろう。そこにバッチリと標準を合わせて打ち込んでいるから新聞広告展開であり、付録がベンチャーズというあたりはちょっと上の層がメインのようだが、我々も十分に含んで狙われている。

還暦越えの近所の知り合いが、ヤマハの音楽教室で見事にアコギ奏者になった。発表会と称したライブまで行なっているそうで、それはそれはイキイキとしている。左右の指を別々に動かすギターは脳の活性化にいいらしく、物忘れが激しくなってきてそろそろ気になる(!?)僕ら世代が、今取り組むのはいい予防になるのではなかろうか。

僕は中学時代にギターに強く興味を持ち、こうしたセットものは何度も手を出しそうになったが、家が御茶の水の楽器街までチャリンコで行ける距離だったから、結局通販には手を出さずじまいだった。ギターのブランド信仰も強く、国産ではあるもののグレコやトーカイ、フェルナンデスが欲しかったのも通販に手を出さなかった理由だ。

当時この手の通販ギターでもっともブランド力を誇ったのが、懐かしのトムソンだ。19,800円なんてそんな価格でないのはさすがブランド品(笑)。分割払いも利用できて、ついつい手を出してしまったタメ年諸氏は多いのではないか。そして今も捨てられずに押し入れの奥にあったりして。

小さな広告ながら、いろんなことを思い出した朝だった。それにしても広告のキャッチコピーがステキですな。そのままに、青春を取り戻そうぜみなさん!!

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6件のコメント

  1. セット内容の調子笛って(*_*)
    せめて音叉じゃないんだ?
    調子笛、田舎の部屋にまだあったな。
    今なら弾ける気がする、って今なら100m13秒台で走れるって勘違いと一緒だよね妄想だけで(^^;

    • 浅野さん、妄想は大事ですよ。きっと今なら弾けます。では19,800円でGO!!
      それにしてもセットはいまだに笛なんですな。当時と変わりません。

  2. 中学に入学したら、「青春時代を迎えたらこれだ!」との訳わからん理由でオフクロがモーリスのアコギを買ってきました(^_^;)
    父親がミュージシャンでありながら音楽にほとんど興味が無かったオレは、しばらく練習してるフリをした後に友達に売り飛ばして小遣いにしてしまいました。
    オフクロは怒ってましたが、勝手に買ってきたもんだし所有権はオレに移ってたからので仕方ないよねぇ(笑)

    • ca-niさんのお袋さんは偉大ですね。それを売ってしまうとは…。
      まっ、ハングリーだった俺たちだから仕方ないかな(笑)。

  3. 編集長様、こんにちは。

    その昔、平凡・明星などを買うとその中の広告に、「あの、トムソンとハリーが・・・・・・」というキャッチコピーをよく目にしました。w 写真がオモロかったですね。
    あと、VIVA?という楽器チェーン店の広告。オリジナルのエフェクターを格安で販売していました。私の町にも一時期出店していたようですが、気づく前に閉店していました。通販もしていたようですが・・・。
    その後、ロックインが出店してきたときにトーカイのシルバースターとピギーのオーパードライブ付きのミニアンプを買いました。懐かしいなぁ~。w

    最近の格安エレキギターはボディーが段ボール紙を固めて作った、言わば紙粘土状態らしいです。ww

    • レオ貴さんもやはり注目していたんですね。ギターってのは高嶺の花でしたよね。
      紙粘土状態は知りませんでした。逆に音を出してみたいなあ。

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