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日本ポピュラーミュージックにおけるアイドルの存在。

2015 年 1 月 28 日 プロデューサー コメント

テレビで初めてこの曲を披露するという放送を見た(たしか夜ヒットだったと記憶しているが)。ハイテンションでこなすライブは凄まじく、心に突き刺さった。同時にプロのスゴさと真剣さを学んだ

テレビで初めてこの曲を披露するという放送を見た(たしか夜ヒットだったと記憶しているが)。ハイテンションでこなすライブは凄まじく、心に突き刺さった。同時にプロのスゴさと真剣さを学んだ

いきなり横道からで恐縮だが、中学1年生の時にギターを弾き始めて以来、長いことプロミュージシャンを目指していた。どん欲に音楽を吸収していた10代で、洋楽から学んだことは多い。日本の歌謡曲やロックにも大好きな曲はたくさんあったけれど、子供心に洋楽の方がレベルが高いと思っていた。本来、音楽にレベルなんかないのだが、当時のバカモノには仕方ない。将来はアメリカかイギリスで音楽の修行がしたいと夢を描いた。ハイレベルな環境が自然とスケールを大きくしてくれると思ったからだ。結果的には、予算の都合で大阪止まりになってしまった(笑)が、10代の後半に夢中になったブルースが東京よりもレベルが高いと思ったからで、それはそれは刺激的な毎日を過ごした。

20代になると洋楽の進化がそれまでよりも鈍化した。新しくて狂ったような音楽はあまり出て来なくなり、成熟だったり圧倒的な歌唱力や演奏力といった、いろんな要素の正常進化と言えばいいだろうか。そこに日本のポピュラーミュージックはキッチリとキャッチアップしていった。みるみるうちに差はなくなっていき、今や日本の一部のミュージシャンたちはものすごく高い次元で音楽を作っていて、僕らが聴いていた邦楽に比べたら、100年分くらい進化したんじゃないかという音楽にちょくちょく出くわす。ポピュラーミュージック大国だと胸を張っていいだろう。

 

 

だがアイドルはどうだ。お茶の間音楽番組に出てくるアイドルたちの一部に、歌わないのが増えてしまったのは残念でならない。『紅白歌合戦』でさえそうだ。まあ、僕らの少年期も期待した来日アーティストの口パクや、ミュージックビデオの演技は見せられていたが…。そう、またまた余談ながら僕はミュージックビデオってのがあまり好きになれなかったのが、口パク&演奏演技のせいだった。当時は情報が今のように氾濫していなかったから、動いているところが見られるから嫌いとはいえ食らいついてはいた。ごく稀にあるライブ放送なんかがもっとも興奮するコンテンツだったな。

『ザ・ベストテン』や、その他たくさんあった音楽番組に出てくるアイドルたちには歌が下手なのもたくさんいた。それでも懸命に歌い、そのリアルを含めてファンになった俺たちだ。そのひとつの頂点をつくった聖子、明菜、キョンキョンが築いたアイドル文化は、今やまったく違う方向に向いているように感じられ、おっさんにはまったく理解できない。歌わない人たちは同じ番組に出た本物の音楽家たちの演奏を見て、同じプロとして何を感じているのだろうか。別にどうでもいいことのように笑顔でいることもまた不思議でならないのだが、ブツブツ…。

 

 

 

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    忍の後輩
    2015年 1月 28日 19:18 | #1

    明菜や静香などの、歌の時と普段のギャップが良かったという思いがありますね。

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    平成乃昭和
    2015年 1月 28日 19:26 | #2

    アングロサクソン・ロックや黒っぽい土臭いブルーズに抜群のかっこよさと憧れを持っていた十代でしたねぇ。
    またアイドルカルチャーは、それはそれで別物として楽しみましたよね。
    それは今でも色褪せない。
    洋楽もアイドルカルチャーも昭和がサイコーでしたね。

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    レオ貴
    2015年 1月 28日 23:10 | #3

    今現在、Mステなんか視ていても、本当に歌ってる人、歌うふりの人、演奏する人、あてぶり演奏の人と同じ番組でも様々な出演者がいて、ある意味面白い。その昔、夜ヒットなんかはニューブリードの演奏、そして各々のバンドが登場して生演奏だった。たまに外タレだけが口パクだっただけ。
    私はフュージョンファンだったので、たまにインストバンドが出るのが楽しみでした。
    中森明菜 ミ・アモーレ この作品、私が好きな松岡直也の作曲。もっと言えば、高中正義作曲の十戒が好き。w
    プロになるとか思ったことはないが、ヤマハのポプコンには何度か挑戦した。惨敗の日々。ww

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    竹内 浩
    2015年 1月 28日 23:10 | #4

    今の女性アイドル歌手。
    1人でも歌える歌を10、20人で束にしないと歌えないのか?
    編集者仰せの通り、紅白での秋元康率いる烏合の衆の連中は全員口パクだった。

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    レオ貴
    2015年 1月 28日 23:15 | #5

    追伸

    最近のあてぶり演奏=音なんかとってないのに、ドラムの周りにマイクが立ってる。w アンプに電源が入っていない(パイロットランプが点灯していない)のにマイクが立ってたり。もっとひどいのが、真空管が見えるタイプのアンプヘッド(例えば、ヒューズ&ケトナー)が真っ暗。笑ってしまう。ww

  6. 2015年 1月 29日 07:29 | #6

    最近は舞台裏の大変さを公表したり、汚い芸能界を何度もやめようと思ったなんて発言したりする、本来は影の努力であるべき事や泣き言を売りにするアイドルが多いですね。
    身近な存在のアイドルと言うことのアピールなんでしょうか。
    かつては夢を与えてくれていたのがアイドル、芸能界史上最も忙しかったとされるピンクレディーだってテレビで泣き言なんか言わなかったし、裏事情なんか出てこなかったですよねぇ。
    口パクに泣き言、プロって何なんですかね(^_^;)

  7. 忍の後輩さん、ありがとうございます。
    歌とのギャップというと、中島みゆきさんも魅力的でしたよね。オールナイトニッポンのお茶目な彼女と、凄まじいばかりの歌は同一人物とは思えないほどでした。

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    プロデューサー
  8. 平成乃昭和さんありがとうございます。
    洋楽の奇跡の時代を10代で体験できた僕らは幸せ者です。
    追伸まで入れていただき恐縮です。同感。もう笑うしかない。

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    プロデューサー
  9. レオ貴さん、ありがとうございます。
    『十戒』も名曲ですね、僕も大好きです。
    ポプコンと当時はイースト・ウエストってコンテストもありましたよね。僕も何度もチャレンジしましたよ。

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    プロデューサー
  10. 竹内 浩さん、ありがとうございます。
    1年を締めくくる歌謡曲の祭典に歌わない人が出るのは、どうにも理解に苦しみます。制作サイドもなにを感じているのでしょうか。

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    プロデューサー
  11. ca-niさん、ありがとうございます。
    うーむ、確かに。第三者視点のマンガなどで苦労話やサクセスストーリーを知る機会があって、よけい好きになったりしたものです。

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    プロデューサー