大編集後記その九。ドリー・ファンク Jr. 兄貴が登場。

しつこいのは巳年だから勘弁してほしい。では今日も元気に最新号のPR、大編集後記を続けさせていただこう。

S060-061

連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では、モハメド・アリとアントニオ猪木の『異種格闘技戦』について詳しくふれた。さらにインタビュー企画の『ガツンとひと言。兄貴の説教』にはドリー・ファンクJr.兄貴本人に登場いただけたのだから、当時プロレスに夢中になった方々はさぞ喜んでいることだろう。人生の兄貴から説教をしてもらうこのコーナーで、ドリーはすてきな言葉の数々をぶちかましてくれている。人気絶頂の当時を振り返っての話や、弟子について、そしてプロレスというビジネスへの取り組みなどなど、落ち着きとインテリジェントを感じさせる。そして秘めた情熱は熱くてやはりレスラーなのだと感じられるのが心地よい、ファン必見のページとなったぞ。

ドリー・ファンクJrといえば、弟のテリー・ファンクとのタッグでの試合に見とれたものだ。陽気で激情家のテリーに比べて、冷静沈着な兄貴の姿勢はその言葉がまったくハマらない僕には尊敬の兄貴像だった。3つ下の弟に対してそんなカッチョいい兄になりたいと思うものの、成長とともにドンドンかけ離れていった僕だ。それでも試合を見るとまた自分に言い聞かせる。「理想の兄貴ってのはこういう男だ」と、その繰り返しだった。

73歳になる兄貴はなんと現役である。このインタビューが実現したのも、全日本プロレスでのタッグ戦参戦のため来日したところをキャッチしたのだ。企画の趣旨である、これからの生き方についてはもちろんビシッと説教してくれた。そして締めとなった言葉は、きっと読者のみなさんにジーンとくることだろう。兄貴のやさしさがあふれているぞ。

もういないとは思うが(笑)、まだ『昭和40年男』の12月号を手に取っていない方がいたら、書店へ急行してくれっ。

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