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規制緩和による経済発展を目指し、自工会記者会見で質問した!!

2014 年 9 月 26 日 プロデューサー コメント

池会長

池会長

今日はちょいと長いけど、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

去る18日のこと。日本自動車工業会(以下、自工会)の記者会見に、ウチが出しているバイク雑誌『タンデムスタイル』の斎藤編集長と一緒に出かけてきた。普段はまず行くことはないが、何度かここでお伝えしてきた経済産業省による、国内での年間バイク新車販売台数100万台(ここ近年は40万台強)という、現状では無謀ともいえる宣言に対して、日本の自動車団体としてどうコミットするのかを聞き出したいからだ。

 

 

「無謀」としたのは、日本の免許制度にいびつな現状が横たわっているからで、これを解決すればグーンと目標に近づく。多くのメディアにそのことを知っていただくために、質疑応答の時間に免許制度についての質問をぶつけ、その返答で会場にいる他の媒体の報道魂をくすぐりたいとの作戦である。

 

 

バイク雑誌を多く扱っているウチの会社にとって100万台はうれしいことだが、もちろんそれだけで動いているわけじゃない。若い頃より二輪を気軽に楽しめる環境を作ることで、さも当たり前のように語られている若者のクルマ離れやバイク離れに歯止めをかけられる。16歳で楽しい原付ライフを始められたら、乗り物への興味が強くなることは間違いない。僕らの若い頃とはずいぶん変わった現在の道路事情で、原付免許で乗れる排気量を50ccに制限していることが若者たちの心を離してしまうのだ。世界のスタンダードから完全に立ち後れた国内の制度のせいで、メーカーは必死に50ccモデルを作ってはいるが、マーケットが国内に限られるのだから、どうしても価格が上がってしまう。そしてせっかく高い金を払って手に入れても、50ccのバイクは時速30㎞で走らされる。経験してみればわかるがこれは危険極まりなく、とてもじゃないが楽しむなんてことはできない。その結果、降りてしまう人が多いのだ。

 

 

排気量を世界標準である125ccに上げれば、世界の最大マーケットを誇るクラスなのだから、より魅力的なモデルが数多くリリースされ、しかも値段も安価になる。バカバカしく危険な速度規制からも解放されて、原付ライフが楽しくなる。するとステップアップしてもっと大きいバイクや、クルマにも関心を示してもらえるから、国内の市場を活性化できる。俯瞰すれば日本の未来のために、現状打破は必要なことだと考えている。

 

 

現在の自工会の会長がホンダから出ていることも、僕ら二輪業会にいる者にとってこの記者会見の意味を重くしている。トヨタや日産などのバイクを作っていないメーカーの方が会長だと、当然ながら市場へのコミットは小さくなる。業界団体のトップに二輪メーカーのホンダの池さんが会長に就任したことと、安倍首相が掲げる“規制緩和による経済発展”のタイミングが合ったのは千載一遇のチャンスだと思っている。

 

 

質疑応答には作戦を立てて臨んだ。「斎藤さんは冒頭から攻めてくれ。俺はラストクエスチョンを狙って報道関係者たちに強い印象を残す」と。そしてその狙いどおり、挙手による質問のド頭を斎藤が、ラストを僕がつかんだ。その内容のすべてを以下に記そう。

 

 

Q.クレタの齋藤です。先日、二輪車特別委員会で記者会見がありましたが、二輪車は経済産業省と一緒の動きをしています。池会長からご覧になって二輪車に期待すること、二輪車特別委員会の動きに期待することなどおうかがいできればと思います。

 

A.8月には第二回バイクラブフォーラムを開催致しました。これは経済産業省の旗振りでもありますが、二輪車の各業界団体、アパレルも含め、二輪に携わる幅広い業界の方々が一堂に会しました。今回浜松では300名以上の方々に集まっていただきましたが、一回目は、まだその半数程度であったと思います。正直に言うと、世界で日系ブランドシェア50%は実現性があるかと思うのですが、足元の国内で40万台近辺の市場をいきなり100万台まで延ばすというのはかなりチャレンジングですが、経産省や関係団体と共にこれに向けて、きちんとやっていくことが大切だという意識統一が図れています。第一回目はキックオフ的な意味合いでしたが、第二回目は私も参加させていただき数多くのご意見をいただきました。来年は熊本で開催する予定になっています。回を重ねるごとにロードマップに対して、PDCAを回しながら次のステップへ実行していくという、いい流れになっていると思います。バイクは消費税の影響があるものの、幸いにも大型バイクは非常に売れております。これは団塊の世代のリターンライダーと称される、年配の多くの方々に乗っていただいているおかげです。私も週末にバイクで走るとたくさんの方とすれ違います。ただし、ヘルメットを脱ぐと初老の方が多いので、やはり若い方々に敷居の低い、バイクに気楽に触れていくような環境をどんどん作っていかなければと思っております。バイクラブフォーラムもあり、二輪に対する関心も非常に高まっており、マスコミの方々も二輪に関する明るい側面を活字にしていただいております。荒川静香さんをはじめ、今まで二輪に触れていただいてなかった方に乗っていただくことによって、二輪そのものが身近なものになっていくのだと思います。荒川さんのお話を聞きますと、二輪は本当に乗っていて良いものだ、と。オリンピック金メダリストのお言葉ですから説得力があります。こういった動きが今後も広がっていけばいいと思います。また、個社の例ではヤマハさんが大島優子さんを起用して「何コレ!?」と宣伝され、さらに今まで二輪車に縁のなかった層に向けて秋葉原で新車発表会を行ないました。このように、業界を挙げて我々は原点に立ち返り二輪のよさをアピールし、敷居を低くして気軽に、今まで二輪に馴染みのなかった方々へも目を向けた活動を加速させたいと思っております。

 

 

間に5人の質問を挟み、そろそろ時間ですというとこで作戦どおり僕が斬り込んだ。

 

 

Q.『風まかせ』(先の質問で斎藤が社名を名乗っているのでとっさに雑誌名でごまかした・笑)の北村です。二輪についてですが、経産省が年間100万台という目標を提唱しています。これは安倍内閣のおかげだと思いますが、これに対して非常に大きな障壁になっているのが、世界的に見るとスタンダードだと思われる125ccに対して、国内では50ccになっています。この問題に対して自工会としてどうコミットしていくのか教えて下さい。

 

A.100万台の目標に対して、現在は40万台規模の二輪車市場ですが、6割程度が50ccの原付です。昔、80年代に320万台、特にホンダとヤマハが攻めぎ合っていた時の話で言いますと、これも大半は原付の50ccです。国際的にみると50ccは非常にガラパゴスな基準であり、また、50ccの枠組みは混合交通の中で危険にさらされているという現状もあります。先ほどお話のあったように、125ccまでがある意味入門的なバイクとして簡単な免許で乗れるような姿になる、日本もそういう姿にあるべきだと思っています。二輪車特別委員会を中心に、あるいは役所も含めて、免許制度についても、単に駐車場問題や三ない運動だけではなく、さまざまな問題に対して取り組んでいるところです。

 

 

「ガラパゴスな基準」というコメントを引き出せたことは1つの成果だ。こんな小さな努力でも積み重ねないよりはいい。攻撃の手を緩めずこれからも激しくコミットしていく所存なので、読者の皆さんにもぜひ応援していただきたい。読者さんでメディア関連の方は、情報をお渡ししますのでぜひエントリー願います。

 

 

  

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