大編集後記その参。「アントニオ猪木 vs. 熊殺しのウィリー・ウィリアムス]

さあ、いよいよ本日発売ダーッ。「ダーッ」と言えばアントニオ猪木さんで、猪木さんといえば『昭和40年男』である(笑)。

連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代』では、昭和55年にフォーカスしている。このなかで俺たちを熱くさせた『格闘技世界一決定戦シリーズ』を取り上げた。昭和55年といえば忘れもしない『アントニオ猪木 vs 熊殺しのウィリー・ウィリアムス』の対戦が組まれて、昭和40年男たちは大興奮させられたはずだ。

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証言してくださったのは、以前にも取材協力いただいた新間 寿さんである。猪木さんの右腕として新日本プロレスをもり立て、数々の大勝負を実現させたプロレス界の功労者である。この過激極まりない対決も、彼によって仕掛けられたのだ。ここに紹介している写真の迫力は、ぜひ本誌を手に取って感じていただきたい。そしてこのページをめくるとそこには…、ギャ〜っ、怖〜っとなること間違いなしの写真が掲載されている。対決を控えた記者会見で2人が握手している。その姿を、梶原一騎さんが厳しい表情で見届けているのだ。静けさのなかで、男たちのハートの強さがスパークしている写真はきっと震えることだろう。緊張感がみなぎる1枚に当時の格闘技ってのはよかったなと再確認させられる。そして心の深いところがうずき、男とはなんぞやと僕は忘れかけていた何かを取り戻した気持ちだ。

新間さんの話をプロレスに関する豊富な知識を持つ堀江ガンツが見事にまとめ込み、写真とガップリ四つで当時のド迫力の空気を明確に伝えてくれる。新日と極真の抗争、戦った当人同士、梶原さん新間さんの存在などなど、男たちの本気と本気がぶつかりながらギリギリで終結へと向かっていくドラマには、30年以上経った今も胸を熱くさせられる。必読のページに今スグふれてほしい。書店へと走れ!!

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