雨のイベント。

2010 年 9 月 24 日 プロデューサー コメント

昨日は得意のバイクイベントだった。
場所がいいから、おそらく3000人は来るだろうと予想された、
今年最大動員を見込んでのイベントだった。
が…朝の東北道を会場へと向かっていくとやがてポツリポツリと来てしまった。
おーっ、まい、がっ!

 

野外イベントはいうまでもなく天気が生命線だ。
さらにバイクイベントというヤツはその道程で
仲間とどこそこで待ち合わせて飯食ってなんてのも含めてイベントなのである。
であるから、通常の野外イベント以上に天候が命綱となるのだが…
ふーっ、雨は会場に着くと強さを増し広い会場を無惨に濡らし続けた。
出展者の方々は、それでも来場者を待つブースを組み立てる。
無情に振り続ける雨の中でだ。
俺は気合いを入れて、暗い気持ちにならないように踏ん張るのだった。

 

人数というのはしゃべり方に大きな影響を与える。
少なければそれだけ胸にえぐり込むように打つべし打つべしと
ジャブだストレートだとがんばり続けた。
やがて雷まで鳴る始末であるが、テンション上げ上げで踏ん張ったのだ。
キャンギャル紹介コーナーや世界GPライダーとのトークショーなどを予定通りに、
雨の中駆けつけてくれた人たちの心に向けてスケジュールをこなしていった。
イベントの最後は、協賛各社から頂いた賞品の争奪大ジャンケン大会を行ない
すべての予定を終了してお礼のやっぱり心を込めて挨拶を述べた。

 

すべてを終了した直後、俺は参加者から叱責を受けた。
「いくら子供だからって、あんなのはひどいでしょ。あんたが注意しなくちゃ」
ジャンケン大会でのことだ、後出しビシバシの子が次々と賞品をゲットしてしまったのだ。
少ないとはいえ何百人も参加しているわけで、後出ししようと思えばとくに序盤はわからない。
…と思っているのは参加者だけで、ステージのうえからだと、もう、悲しくなるほど見えてしまうのだ。
何度も何度も「ずるしちゃダメだぞー」と言うが、その子を指差しては言えなかった。
前出の参加者は続けた。
「親に言ってやろうかと思ったよ。あんなのひどいよ」と。
そう、後出しの子の親も一緒にいて、子がゲットした賞品を受け取っているのだ。
バイクイベントだから当然、賞品は子供がほしいものではない。
それを次々にお父さんへと届ける姿を見て、会場がドンドンしらけていく。
「涙が出ちゃう」な気分をごまかしながら全開で踏ん張る。
来場者の中にはそんな俺の気持ちを察してくれる人まで出てきて
ますます「涙が出ちゃう」気分だったのである。

 

いろんな選択肢がある。
スタッフがそっと注意するとか。
指摘いただいたように、ステージ上から注意するとか。
でもね、俺の選択したのは「ずるしちゃダメだぞー」を何度も繰り返すことだった。
今年最大規模と予想されたイベントは、雨より痛い仕打ちを受け幕を閉じたのだった。

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