50歳の大台と42.195㎞。

昨日の現場は、ライティングで活躍してくれているタメ年の濱口と一緒だった。取材が無事に終了した帰り道で、その日の取材成果をしばし話し合った後には、来月に迫った『全国勝田マラソン』へと展開した。彼はかつて東京マラソンの完走歴があり、今回も申し込んだのだが外れてしまい、この大会にエントリーしたとのこと。僕は26歳の時に初完走以来、年に1度の行事と位置づけてトライを続けている。その最初に走った大会で、もう62回目を迎える歴史を誇るのが『全国勝田マラソン』だ。

勝田全国マラソン
今年の完走直後のカットだ。タイムは満足いかなかったが、完走後は清々しい気気持ちでいっぱいなのだ

僕がこの競技に興味を持ったのは、自身の初エントリー前年に弟が挑戦して見事に完走を果たしたことだった。その満足げな姿にえらく感動して僕も参加を決め、翌年に初挑戦を果たした。途中歩いてしまったが、ゴールの感動はそれまで知らないタイプのもので、それ以来すっかり虜になってしまった。とはいえ、キチンと走り込んで挑戦したことはない。なんちゃってな練習と、せめて普段の生活で意識している程度である。これまでで、最も練習したつもりになった今年はひどい結果となり一念発起して取り組む…、はずだったが、だらしない僕は今日までほぼ練習はしておらず、年末進行のなかで今月はその時間を作るのは至難であり、決意とは裏腹に今のところ去年よりもひどい状況できてしまっている。

そんなところに、強力なライバルが出現した気分なのが濱口のエントリーだ。なんてったって同じ本をつくっている仲間であり、これから年末進行を迎えるのもまったく同じ。1月に入ってから一夜漬けのような練習で大会に挑むことまで一緒で、目標タイムが4時間30分というのだ。去年の僕が4時間22分だからレベルも一緒で、ここまでシンクロするランナーがいるのは心強くあり、またがんばろうって気になるものだ。

その濱口との昨日の会話は、現段階では不安ばかりである。まったくスポーツマンらしくない会話ばかりが展開されるくせに、道具にだけはこだわるのは物欲世代特有の行動で、ろくに練習もしていないくせにスポーツ用品店には顔を出し、アレコレ買い込む。買ったことでゴールに向かって一歩進んだ気になるのだから、まったくおめでたい2人である。

今回も何人かの読者の方がチーム『昭和40年男』でエントリーしてくれたようで、当日の再会と出会いが今から楽しみだ。放っておいたら坂道を転げ落ちるように体力が減退していくタメ年男たちが、同じコースにいることがどんなに力になるか。そして今、努力を積んでいると思うと焦る。だがその焦りは、残念ながら年末へと突き進んでいく仕事の方が大きいのもきっとみんな共通だろう。高橋尚子さんが東京で復活Vを遂げたときの言葉「24時間は平等」との言葉をかみしめて、できる努力を積み重ねて1月26日を迎えたい。 

昭和40年男は来年49歳でいよいよ50歳の大台が迫った。ここがフルマラソンへの最後のチャンスととらえて、みなさん立ち上がってみてはいかがだろう。『勝田全国マラソン』はすでに申し込み〆切となってしまったが、ブームのおかげで大会はたくさんある。とくに春は10キロやハーフといった短い距離のものが多くあるから、練習がてらこれらに参加して、再来年の『勝田マラソン』で、40歳代最後のチャレンジを決め込むというのはいかがだろう? 一緒に加齢と戦おう!!

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