2位は大晦日。1年で最もお金を使う日は?

昨日のこと。このタイトルがデカデカと書かれた、電車の中刷り広告に目がとまった。日経の広告で、答えは検索しろとのことだ。うーむ、コイツはいい広告だなと唸ると同時にしばし考え込んだ。僕にとっては間違いなく大晦日が最も散財する日だ。でもこれが2位ということは…、そうかっ、クリスマスイブだ。家族のあるものならクリスマスケーキにチキンにプレゼント、恋人同士ならちょっと気合いの入ったお食事と、やはりバシッとプレゼントをキメることだろう。

赤坂プリンスホテル
クリスマスの恋人たちの憧れだった、赤坂プリンスホテルの終焉である。今年3月に撮影したもので、この時点で地上15階くらいまで解体が進んだ状態だった

近年こそ沈静化したが、昭和40年男にとって20代の頃のクリスマス騒動はなんともきらびやかだった。関東人にとってはその代名詞となった赤坂プリンスホテルの予約は、1年前の予約開始日にはうまってしまう。レストランはコース料理で時間制にして2回転回し、コンサートやショーが日本中の小さなホールに至るまでアチコチで展開された。凄まじい消費力だったのだ。僕は居酒屋で働いていたから休めるはずもなく、当時の喧噪とはまったく無縁だった。やがて広告代理店勤務になると丸井さんがクライアントだったから、イベントの仕事で深夜まで働きっぱなしで無縁生活が続いた。さらに出版をやるようになってからは年末進行でやはり無縁で、去年一昨年と2年連続で近所の立ち食いそば屋でイブディナーとしているほど、クリスマスと縁のない男なのだ。自身はこれほどまで遠くにいながら、1年で最もお金を使う日は12月24日でキマリだなと検索をかけると、なんとお正月元旦であった。なるほど、お年玉である。

確かにお年玉は大きな出費である。僕自身の息子はもうやる必要がなく、そろそろいただきたい段階に入っているのだが、弟が日本の少子化対策に一応の成果を出している男の子3人の子を授かっている。正月に集まると、この3人に偉そうにお年玉袋を渡し、加えてカワイイ義理の妹にも渡す。さらにお袋にも差し出すから、計5つの袋の合計金額はかなり大きなものとなる。さらに酔っぱらって実家そばの氏神様に初詣に出かけると、屋台や道中でよけいなものを買い込みさらに酒を喰らうと、散財につぐ散財をする。お正月の恐るべき消費喚起パワーである(笑)。

この回答ページによると、暮れが押し迫るほどに歯ブラシがよく売れるとも書いていて、これも元旦に新しい歯ブラシをおろすからだそうだ。そしてかつては肌着もよく売れたそうだ。そうそう、小さな頃はお袋が新しい肌着を用意してくれたっけ。この習慣を僕は継承していないが、来年は次の年男に向けての新しい12年がスタートするのだから、パンツくらいは新調しようかな。

ページに掲載されたデータによるとクリスマスイブは圏外である。2002年と2007年も併記されていて、ここでもイブは圏外でランクインしているのは25日なのだ。これはクリスマスにうとい僕にはよくわからん現象だが、でもどうやらお正月についで消費を強く牽引している感じは見て取れた。

12月に突入したこれからお正月にかけては、なにかとお金がかかるもの。僕ら世代だと忘年会ラッシュとなる時期だ。お互いに、医者にお金をかけるのは避けたいものですな。

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