大編集後記その四。『帰ってきたウルトラマン』こそ、昭和40年男のウルトラマンだ!!

 いよいよ、(vol.22) 明日発売です。と書くと、いつも週刊新潮のCMを思い出すのは、きっとだけじゃないだろう。どんな勝負になるのかドキドキの今日、僕はイベント仕事で長崎にいるのである。♪今日も雨だった~♪とならないように祈るばかりだ。

昨日お伝えしたとおり、大人気連載特集の『夢、あふれていた俺たちの時代。』では、昭和46年を取り上げている。この背景には『仮面ライダー』の存在が強くあるとしたが、もう一人 (!?) 忘れちゃならない、僕らにとってヒーローの双璧となる『ウルトラマン』が、この年に帰ってきたのだ。これもハッキリと記憶している大事件だった。

それまで『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』を何度も観ている昭和40年男だ。今では信じられないことだが、僕は体が弱く熱ばかり出していて、幼稚園には月の半分くらいしか行けず、午前中の再放送をチョクチョク観ることができた。『ウルトラQ』もよくやっていたけど、あれはなんとも怖くて好きになれなかった。『ジャイアントロボ』も午前中の再放送で何度も観たものだ、マッ (笑) 。丈夫なみなさんは僕ほど観ることはできなかったと思うが、それでも再放送は昭和40年男にとって栄養になっているはずで『ウルトラマン』は再放送で観る番組だった。そこにある日、新しい『ウルトラマン』が放送されることを知った。このとき、6歳ながら新鮮な気持ちを味わい、週に一回しか放送されないことに興奮を覚えた。昭和40年男にとって『仮面ライダー』と双璧を成す2大ヒーローが、そろい踏みとなった記念すべき年と言っていいだろう。それが昭和46年なのである。

『帰ってきたウルトラマン』にはそれまでの2作とは違う何かを感じた。それがまだ小学校に上がる前の自分ながら、大人の階段を上った気がした。ただただ強いだけでなく、陰のようなものを感じることも多かった。そしてピンチの場面も、それまでよりも圧倒的に多い。だから今回の特集のトビラはこうなったのだ。このページ用に膨大なデータの中からセレクトしたのは4点で、そのうちカラータイマーが赤いピンチのものが3点というのも、僕が『帰ってきたウルトラマン』に抱いているイメージの現れだろう。そしてこのシーンは強く記憶にあった。夕暮れのピンチは絶体絶命を感じさせ、それまでにないハラハラドキドキで観た。『帰ってきたウルトラマン』ではそんな絶体絶命をふんだんに見ることができ、それもなんとなく大人のドラマに感じさせたのだった。

第1特集の『夢のモーターショー』が、ロータス・ヨーロッパをメインにしたのと同様、今回の『夢、あふれていた俺たちの時代。』ではこのトビラページでスタートして、特集最後の4ページを使って『帰ってきたウルトラマン』を詳しく紹介している。堂々のメインキャラクターとしたのだ。それは、昭和40年男にとって放送リアルタイムで夢中になった、やっと僕らのための『ウルトラマン』なのだと感じさせたからであり、フィット感がある『帰ってきたウルトラマン』だからだ。さあ明日、この美しいバックでピンチを迎えている『帰ってきたウルトラマン』に涙するがよい!!
 

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2件のコメント

  1. 今は「ウルトラマンジャック」と呼ぶらしいけど、私は「新マン」がなじんでます。

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