第100回カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティングを終えて。

昨日は兵庫県の淡路島でバイクイベントの仕事だった。ずっと変わらず続けてきたシンプルなもので、僕らが提供するのはバイク乗り同士の出会いの場である。ちょっと気軽なコーヒー・ブレイクと、タイトル通りの集いだ。実際にスタッフは朝から準備を進め、大量のコーヒーを用意して待つ。同じ趣味を持つもの同士の、とくにライダー同士の語らいは人生に彩りを加えてくれることを我々は知っている。そんな友を得るキッカケになればとの願いがそのまま、カワサキ・コーヒー・ブレイク・ミーティング(以下KCBM)のコンセプトとなっているのだ。来場者にとっては、これをイベントと呼ぶにはシンプルすぎると思う方もいるだろうが、KCBMはこのスタイルを貫いてきた。そしてこのシンプルさだから100回も続けてこられた。

コーヒーブレイクミーティング

前日は珍しく酒を控えて早寝を決め込んだ。朝は朝で、5時にかけた目覚ましの音を聞くことなく目が覚めてしまった。というのも、昨日は100回記念ということもあり、レーサーや技術陣を迎えてのトークショーを計3本も仕込んだのだ。MCを担当する僕にはこれが重くのしかかっていた。打ち合わせはするものの、ステージに上がってしまうとライブだから頭をスッキリさせてのぞみたい。二日酔いと寝不足は厳禁だと酒を控えて早寝するのは、ホンの5年前の僕だったら考えられないカッチョ悪い行動だ。どんなに深酒しても大丈夫さと生きてきたのに少々変化が起こったのは、それだけ人生経験を重ねたということなのか。起きると普段は習慣のない朝のシャワーを浴び、暑い風呂に浸かって戦闘準備もバッチリ会場へと向かった。9時のオープニングから午後2時半過ぎの最後の挨拶まで、過去に経験がないほどしゃべりまくったのだった。100回という節目と、全国各地100の会場を巡ってきた想いがそのまま力みになってしまい、ちょっと反省する部分がなくはないが、昨日のビールはじつにうまかった。

この歳になると、継続の難しさと達成した喜びを知る機会が増える。その喜びをかみしめながら、この秋には101回目というリスタートを切る。自分自身がどこまで積み上げられるかはわからないが、共催しているカワサキとは未来永劫継続していこうと、酒宴でのコンセンサスはバッチリだ。今年は年に4回開催したから、このペースで行くと第200回は2038年で73歳になる年だ。ウーム、ちょっと無理そうだが、目指していくことは悪くない。

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