大編集後記その五。雑誌『GORO』が俺たちを育ててくれた。

s40otoko_020_page03さあ、いよいよ明日が発売だ。一部から『キューティーハニー』の表紙は買いづらいとの意見があるが、そんなことないでしょう。堂々とレジへ運んでいただきたい。

お伝えしてきたとおり、今回の特集は俺たち昭和40年男にとっての女神たちを集めた。そのなかにあってちょっと変化球を投げ込むつもりで雑誌『GORO』を取り上げた。ほとんどの昭和40年男が世話になったはずだ。雑多に情報が詰まったまさに“雑”誌であり、今に至っても僕が好きなスタイルであり目標でもある。

僕は中学1年生のときに洋楽にハマり、その情報源として『ミュージックライフ』と出会い、雑誌の素晴らしさを知った。今に至る雑誌ジャンキーの始まりだ。その他の音楽雑誌は立ち読みしてどうしても欲しいものは買う。だが『ミュージックライフ』は立ち読みもへったくれもなく、中学時代は1度として外すことなく発売日に買い続けたへビーユーザーだった。高校に入るとさらに雑誌熱が高まり、サブカル情報誌や男性誌が加わっていく。代表格は『宝島』で、金欠野郎は立ち読みで済ますことも多かった。そしてなんてったって『GORO』である。憧れのアイドルがものすごくセクシーなポーズでフレームに収まる。それはそれは衝撃と呼ぶにふさわしいものだった。特に、桂木文さんと石野真子さんが脱いだ時の『GORO』は、一生の宝物にしようと思った。事実、実家の本棚のいい場所に入れておいたはずなのだがいつの間にか捨てられていた。『ミュージックライフ』やその他の音楽雑誌、ギター系のものはそのままにしておいてくれているのに、母親にはエロ本に見えたのだろう。

『GORO』の引きは女性グラビアだったが、その他の記事も魅力的で買ったことを後悔させることはなかった。大人の階段を昇るのに必要な情報がてんこ盛りで、毎号コストパフォーマンスの高い1冊なのだが、それをわかっていても買いを決定づけるのはグラビアだった。今回はその象徴ともいえる企画『激写』の、当時担当者の貴重な話を聞けている。篠山紀信先生がなぜ女性をその気にさせ続けたのか、極意を掲載している。まだまだ老け込むのは早い昭和40年男たちこそこの極意を身につけて、今年の夏を盛り上げてほしい(笑)。

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