4作目への重圧。

次号の制作がこれまでになく順調に進んでいる。
自分にのしかかっているプレッシャーがそうさせているかもしれない。
だってねえ、なんつったって次号はデビューから数えて4作目となるんですから。

レッド・ツェッペリンの4作目といったらあなた、あの“フォー・シンボルズ(レッドツェッペリンIV)”でしょ。
ツェッペリンの作品を論じるのはとても楽しくて、これが最高傑作というのは異論反論あるでしょうし、
一晩中議論できるほど秀逸なものばかりだ。
ただ、“フォー・シンボルズ”がロック界に与えた影響はものすごく大きくて、
ロックそのものの価値観を変えた存在であることは間違いない。
それと、レッド・ツェッペリンというバンドが本物のモンスターと評されるようになったのは、
この作品であることは誰もが認めるところでしょう。

LED ZEPPELIN IV

そして、俺たちがリアルタイムで大好きだった、ミュージック・ライフ風にいうと
御三家であるエアロスミス、キッス、クイーンも4作目はすごいことになっている。
エアロスミスは初期の最高傑作“ロックス”を完成させ、
キッスは“地獄の軍団”で『デトロイト・ロック・シティ』や『ベス』、『ドウ・ユー・ラブ・ミー』などの名曲の数々を生み出し、
クイーンはやはりロックの可能性を広げたといっていいだろう、“オペラ座の夜”を創りあげている。
最高傑作を踏まえてその後の活動や作品づくりはよりスケールを増していった。
逆に創りあげてしまったがゆえ、その重圧からダメになるバンドもあった。

ロックス/Aerosmith
地獄の軍団/KISS
オペラ座の夜/Queen


そういうタイミングなんだろうな。
創刊号はためていたアイデアをガツンと荒削りではあるがまとめ込んだ。
2号は自分の創りたい世界観をわがままと思うほど押し込んだ。
3号は少し遊び心を加え、それまでの2作とガラッと変えてみた。
真価が問われるのが次号となる。
スーパースターたち同様に、ここで一発すごいのを送り込んで、更なるステップにしたいと思っている。
失敗を恐れず『天国への階段』や『ボヘミアン・ラプソディ』のような名曲を生みながらにして、
そんな大曲だけが浮き立つわけでなくアルバムとしてのまとまりも高い、そんなアルバム…、じゃない、4号にしたいのだ。

先日、酒の席で編集金子が言った。
「目指すのはプリウスじゃない、いつかカウンタックを創ろう」
うんうん、『昭和40年男』にふさわしいコピーだね。
それでは次号のテーマを発表しよう。
今取り組んでいるのはズバリ“力”だ。
俺たち世代がもう一歩踏ん張るための力を得るために、今なにをするべきかを共有できる一冊を目指しています。
がんばりますので乞うご期待。
アイデアや企画協力などもバシバシ投げ込んでください。

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