ハードロックカフェとジミ・ヘンドリックス。

ジミヘンドリックス夕べは気の会う仲間4人で繰り出した。一軒目は会社のある浜松町の極々普通の居酒屋で、直球ストレートな定番メニューの数々と、テキパキと働くおばちゃんが素晴らしいとても居心地のいい店だった。こういった“普通にいい店”って減っている昨今だが、浜松町はわりと多い街かもしれない。猛者たちは焼酎ボトル2本を軽くクリアーして大満足で店を出た。

「もう一発、いくかーい?」と、キヨシローさんをキメるのは当然の流れで、今度は極々普通のショットバーでグダクダと呑む。このグダグダがよいのだ。そんでもって1人が脱落したもののさらに「もう一発、いくかーい?」と、タクシーに乗り込んだ面々は六本木を目指す。浜松町からは実はものすごく近い街で、数分で到着。目的地はキレイなお姉さんがたくさんいるキャバクラ…、とならないのが、僕の呑み仲間のほとんどである。

こんな夜に目指すのは『ハードロックカフェ TOKYO』で、東京に住んでいる幸せの1つと僕は胸を張るほど好きな店だ。ちょっと大きめの音量で流れるロックが心地よく、つられてドカドカと笑いが出てくる雰囲気がたまらない。アメリカンサイズのフードを楽しみながら、つくづく笑いあえる仲間の大切さを噛み締めて夜はふけていく。

しばらくして、僕らが座った席の後ろに飾ってあった衣装が、ジミヘンドリックス様のものだと気が付くとますますテンションが上がった。そう、ハードロックカフェはロックスターたちのお宝がたくさん飾ってあることで知られる。数々のゴールドディスクとかギターとか、こういった衣装が惜しげもなく飾られている博物館でもあるのだ。これらは定期的に世界各国のハードロックカフェをローテーションするらしい。たまたま座った席がヘンドリックスの衣装の前ということに、運命的なものとこじつけて喜ぶのは呑みすぎたせいだろうか。そんなうれしい時間はふけていき、ちょっと歳を取った面々は締めにラーメンでなくうどんを選択するのがかわいい。愚痴なんか1つもない、グダグダながら清々しい呑み会で、今日は朝から元気に突っ走ったのだった。持つべきものは、ハードロックカフェといい仲間である!!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で