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大編集後記その四。ゴダイゴのミッキー吉野さん登場!!

2013 年 5 月 7 日 プロデューサー コメント

大編集後記を続けさせていただこう。巻頭特集と人気を二分する連載特集『夢、あふれていた俺たちの時代』は、昭和53年を取り上げた。多くの昭和40年男は中学に入学した年である。その変化はきっと皆さんにとって大きなものだっただろう。小学校とはいかに平和だったのかを知った年であり、突如としてバイオレンスな日々に急変したのである。だが、もちろんそれだけでなく、女の子が気になったり、カルチャーっぽい臭いを嗅ぎ分けたりと、大人の階段が急に険しくなって眼前に広がった瞬間でもあった。今回の昭和53年特集はそんな自分の想い出とオーバーラップさせながら、ぜひ楽しんでいただきたい。

 

 

西遊記今回の『俺たちの時代』では、この年に放映がスタートしたドラマ『西遊記』を取り上げている。背伸びしたい盛りの僕らには、それと逆行する番組だと見下していたのは番組が始まる直前まで。導入部からグイグイと引き込まれて、なんてったってオープニングナンバー『モンキー・マジック』のカッチョよさにノックアウトされたのだった。引きずり込まれたまんま、時間はあっという間に過ぎ、オープニングと同様、すさまじいショックを与えてくれたのが名曲『ガンダーラ』である。先日、3番勝負の解説ででも、『西遊記』とゴダイゴに出会ったショックを書いた。ここでミッキー吉野さんのサウンドメイクの素晴らしさに触れたが、今回のインタビューではその奥に何があったかが聞き出せた。『西遊記』との出会いの不思議や、その取り組み方など、ゴダイゴファンにはたまらない内容が語られている。

ゴダイゴ登場の衝撃とは、いったいなんだったのだろう? それまでも多くあった日本のロックを、突如としての大きく進化させたのが彼らだった。そうしたエポックメイキングなのがジャンジャン出てくる素地は、それまでの歴史で整ったとも考えられるが、その中にあって飛び抜けて斬新だった。英語で歌っているからとかそんな単純な話でなく、完全に洋楽をクリアした力を持ったとでも表現すればいいだろうか。日本のロックは米英からみたらまだまだ発展途上と思わされていたところに、「どうだーっ」と『西遊記』でぶちかまされた衝撃は大きかったのだ。

『ガンダーラ』でのキーボードソロは、きっとみんな大好きなパートだろう。物悲しい旋律と音色にうっとりしたものだが、これが『西遊記』では短い尺だった。フル演奏を初めて聴いたときは、このソロの部分で涙が流れたのをハッキリ覚えている。音楽ってすばらしいなと。その後長く、売れないまんまのミュージシャン人生を歩んだのだから、つまり人生狂わされた名曲の1つかもしれない(笑)。そんな憧れでもあり、強い影響を受けたミッキー吉野さんのインタビューを自分のつくっている雑誌で取り上げられるとは、当時の自分が知ったら気絶するだろうな。

『西遊記』の挿入歌で、今もちょくちょく口ずさむのが『サンキュー・ベイビー』で、この曲もミッキー吉野さんのシンセが効きまくっていたのと、タケカワユキヒデさんの声がしっくりとハマっている隠れた大名曲だね。そういえば『西遊記』は当時のアナログ盤しか持っていいことに今さら気付き、早速デジタル盤を購入することにした。あらためて、変幻自在のゴダイゴの音にドップリと漬かることにしよう。