大編集後記その参。チキチキマシン猛レース。

チキチキマシン猛レース次号の特集『俺たちが愛した悪役たち』を構成するパーツは7つで、昭和40年男らとって、ケンケンとブラック魔王のコンビは、この企画になくてはならない存在でないだろうか。あのケンケンの笑い声が鮮やかに蘇る。

子供心に、海外アニメにセンスのよさを感じていた。数多くが日本に送り込まれてきたが、その中でも特に好きだったのが『チキチキマシン猛レース』だ。そのポイントはまず、あのキャラクターの豊富さだろう。豊富な上に、それぞれが個性にあふれていて魅力的だった。ガンセキオープン、ヒュードロクーペ、タンクGT、ギャングセブン、トロッコスペシャルあたりが僕の好みかな。そしてなんといってもケンケンですな。なんとも憎めないあのキャラが大好きだった。

今回のページは編集足立により切りまくっていて、楽しいページになった。さらに出場マシンをすべて紹介していて、これを眺めていると幼少の頃に夢中になって笑った日々が蘇るようである。日本で放送が始まったのは昭和45年とのことだから、昭和40年男にとっては再放送で触れたのではないだろうか。僕も再放送が始まるたびに楽しみにしながら見た記憶がある。オープニング曲もワクワクしていいですな。こういったものを幼少で押し込まれたことは、少なからず今の表現につながっているのだろうななんて今さら考えている。今回の特集を組もうとしたバックボーンに、バッチリと影響しているケンケン&ブラック魔王である。

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