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RC SUCCESSIONの『RHAPSODY』購入。

2013 年 4 月 23 日 プロデューサー コメント

RSサクセション ラプソディ『昭和40年男』を通じて、音楽レーベルの方々とのお付き合いが増えた。おかげで、その販売現場をのぞくことが格段に増えた昨今である。つい先日も、ちょっとの空き時間にレコードショップをのぞいたらコイツを見つけてしまったのだ。買おう買おうと思っていたのにすっかり忘れていた、昭和55年に行なわれた伝説の久保講堂ライブを完全復刻した1枚だ。聴くのを〆切後の楽しみにとっておくことにしているのは、より最新号にパワーを込める願掛けのようなものか(笑)。現在は、家のCDプレイヤーの上で吠える日を待っている状態である。

初めてこのアルバムを聴いた時のショックは、とてつもなく大きかった。それ以前にも存在を知っていたものの、アルバムを通してキチンと聴いた最初がこれだ。針を落とすと始まる『よォーこそ』の衝撃に続いて、『エネルギー OH エネルギー』や『ボスしけてるぜ』など、思考回路を破壊される曲が前半に多い。既成概念にまったくとらわれない、そしてパンクとも違うロックンロールナンバーに戸惑いがあったのは事実だ。そこにタイトルチューンや『エンジェル』なんてバラードが散りばめられていて、問答無用の『ブンブンブン』と『雨上がりの夜空に』の2曲が後半で怒濤の攻めを見せる。そしてラスト前に日本の有名なロックンロール『上を向いて歩こう』という異色のカバーを入れて、ラストにRC節が待つ炸裂する『キモちE』と、選曲と曲順がバッチリで、このアルバム自体が完成度の高い構成の1本のライブになっているかのようだ。

 

このアルバムと出会って当初はビビりながら抵抗した。こんな悪魔の音楽に心を奪われてはいかんと、優等生の僕だったのだ(笑)。ところが聴くたびにハマっていくのは、まさに中毒である。これほどの尖った日本語の音楽にそれまで触れたことがなく、ストーンズやジミ・ヘンドリックスとは違って、日本語ということでより身近に感じながら、徹底的に悪魔を感じたのがよかった。その後のアルバム全部を見渡しても、このアルバムがもっとも毒々しい。そういった意味で、僕自身が最初にこのアルバムを聴いたことは、後に大きな財産になったと思っている。今さらながら絶妙のタイミングだったことに感謝だ。

そして今回、久保講堂のこのライブですでに『BLUE』に収録されている『ロックン・ロール・ショー』が存在していることを初めて知った。僕の評価として、RCらしい完成度と毒々しさがもっとも好きなバランスで成り立っているアルバムが『BLUE』であり、なぜならそのド頭が『ロックン・ロール・ショー』だからというのが大きいのだ。「BLUEってさ、RHAPSODYっぽい毒を感じるんだよねー」なんて、久保講堂時代にすでにレパートリーだったことを知らずに語っていたのが恥ずかしい。疑問が深まるのは、『RHAPSODY』リリース後のスタジオ盤となる『PLEASE』になんで収録しなかったのだろう? 知っているRC通の方はぜひ教えてください。

 

 

  

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