第11話 焼き豚屋での初取材。(1)

日本の伝統を継承しながら生きている
タメ年男たちの人生をレポートする企画“自分色で生きる”を進めることは、
わりと早い段階の6月中旬には決定していた。

2〜3人を取材しようと人選を進めてはいたが、
1人はその時点でメドが付いていた。
会えば汚い言葉をめいっぱいぶつけ合える、
高校時代の同級生である。
音楽に対する姿勢は当時から群を抜いており、
今や歌舞伎座でも演奏する三味線弾きだ。

7月9日、プレ取材と称して奴の地元に呑みに出かけた。
記念すべき初取材が悪友で
しかも呑みながらというのに若干の後ろめたさはあるものの、
まあ、これも俺らしいと頷くのであった。

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