薬師丸ひろ子さんと原田知世さん。

さあ、今から『第61回 勝田全国マラソン』に向けて出発だ。結果は明日のここにあげさせてもらう。今日はとてもじゃないが作業はできないから。

本誌との連動企画『懐かしの3番勝負』が、昨日の朝ついに100票を超えた。これまで17回に渡る勝負を皆さんに投げかけてきて、初めての3ケタ投票となった。パチパチパチ。が、先週の『浅草秘密基地』では参加者から「50とか60票とか、ずいぶん少ないですよね」と言われてしまった(悲)。たしかにおっしゃるとおりで、部数から考えると少々寂しい。100票も決して多くはないが、前号は〆切直前でも50票がやっとだったのに、今回は発売からおよそ2週間で倍を集めたことになるのだからよしとしよう。

100票に一番乗りしたのは、先日私見を述べたキューティーハニーと峰不二子のセクシーキャラ対決だ。票を集めるだけあって接戦になっている。そして今日解説させてもらうのは、薬師丸ひろ子さんと原田知世さんの対決だ。双方、角川映画から彗星のごとく出てきたのはご周知のとおり。前号の『アイドルを追え!』で登場願った、渡辺典子さんとともに、僕らを夢中にさせた3人だ。歌手系アイドルにリアルを感じづらかったの対して、役者系アイドルは演技を通じて人間を見ているようで、少しだけ近いとの感覚で追いかけた。ハハハ、近いわけないのだが。

薬師丸ひろ子 野生の証明薬師丸ひろ子さんといえば、最新号の『夢、あふれていた俺たちの時代』でも取り上げた、映画『セーラー服と機関銃』である。電波ジャックとまではいかないが、相当な量のCMをお茶の間に送り込み「カイ…カン!」を見せられた。当時16歳の僕らが、ひろ子様に恋しないわけがない。1つ上という年齢の親近感もあり、それはそれは憧れたものだ。この「カイ…カン!」の衝撃は大きかったが、僕らにとっては『野生の証明』でのひろ子チャン(この微妙な差ってあるよね)に、すでにふぉーりんらぶだった。「お父さん、怖いよお。なにか来るよお」とのセリフと、強く光を放つ瞳に、とんでもない女の子が出てきたものだと驚愕した当時だった。町田義人さんの歌う『戦士の休息』も中学生だった僕らに響き渡り、健さんと演じているなかでの存在感も含めて、とにかく子供のくせにとんでもないぞと身震いしたのだった。

決してうまい歌じゃないけど特徴があり、そしていい楽曲に恵まれてヒットチャートを賑わした。来生コンビによる『セーラー服と機関銃』でビックヒットを飛ばし、その後も松本隆さんの歌詞が冴え渡っている『Woman“Wの悲劇”より』や『メイン・テーマ』などと、役者系としたが歌手としても存在感があった。この2曲の歌詞は強く胸に刻まれていて、その世界観は薬師丸ひろ子さんにしっくり来ているからさすがだ。

原田知世 天国にいちばん近い島一方原田知世さんは、永遠の知世チャンだな。薬師丸ひろ子さんよりももっと身近な、ホントにクラスにいそうな雰囲気をまとっていた。とってもキュートで見ているコチラはキュンキュンする感じだね。ドラマデビューの後、やはり話題をかっさらった『時をかける少女』で映画デビュー時に、同タイトルシングルがビックヒットとなるが、こちらは松任谷由実作品なんですな。この辺はツボを抑えているというか、キャラクターとのマッチングの妙を感じさせるじゃないか。キュートな知世チャンには、女性を知り尽くした女王様の曲が似合うってわけで、さすがですな。角川映画が主題歌に打ち込むパワーは、並々ならぬものがある。後の『天国にいちばん近い島』も然りで、やはりビックヒットを記録した。

角川から独立してホイチョイプロ全盛時代の『私をスキーに連れてって』が、ちょうど僕らの私生活ともうまくリンクするのかなあ。『浅草秘密基地』の常連さんで、この映画のセリフをほとんど覚えているという方がいる。世の中バブルに向かってまっしぐらでもあり、スキーブームを作ったともされるが、僕は薄汚れたロック野郎だったからまったく無縁だったのさ。

この2人も大接戦となっているが、さて昭和40年男にとっての優劣やいかに。清き1票を今すぐお願いしたい。

 

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