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290円ランチを考える。

2010 年 5 月 13 日 プロデューサー コメント

トートツですが、牛丼は吉野家でしか食わない。
変なところで保守的な俺です。
すき家には興味があり、行ってみたいのだが
会社も家も近くにないうえ、うまいタイミングで遭遇することなく未だ未経験だ。
松屋はあのみそ汁がねえ、ちょっとねぇ。
なんだか“ただで付けてやっているんだからいいだろう”と言われているような、切ない気分になる。
じゃあ残せばいいということになるが、出されたものは残しちゃだめ教育によって全部いただく。
貧乏性だからいらないとも言えない。
すると前述の通り、切ない気分で食事を終えることになる…。
というわけでここ数年行ってない。

 

だが先日、久しぶりに松屋ののれん(ないが)をくぐった。
フレッシュトマトカレーなるメニューにひかれたのだ。
キレンジャー(古っ。昔のヒーローものでカレーが好きの黄色を基調にしたキャラ)を名乗るほどの
カレー好きの琴線に触れたビジュアルと、なんてったって290円という価格だね。
300円を切っているんだぞっ!!
すごいだろっ!!
という気合いばしばしの熱意につい負けて入店したのだった。
今回はグッとこらえて大盛りにせず、290円の実力をしっかりと体感しようと
並盛り単品のチケットを購入した。

 

待つことしばし。
まず恐れていたことが現実になった。
みそ汁だー。
カレーにまでつけなくてもいいだろうと思いながらも、
数年を経てきっとパワーアップしているはずだと信じて口へと運んだ。
うっ、切ない。
もう泣きそうになりながら、それでもすする俺だった。
そしてそのノルマを半分ほどやっつけたとき、本日のメインディッシュが運ばれてきた。
うん、ポスターどおりのビジュアルだとうなずき、口へと運ぶ。
うまいよ、290円ならという前提があるものの、グルメじゃない俺には十分にうまい。
周りもなんと!! 約8割がこれを食っていた。
うん、これも納得するなあと思う一方で、牛丼屋のU字カウンターとでもいえばいいのだろうか、
ここに男ばかりが座りカレーやどんぶりをほおばる姿は、
この味噌汁ほどでないにしろ少々切ないものがあるなとあらためて感じてしまった。
なんだか最近、吉野家が高級店に感じていたからだろうな。
牛丼は吉野家だとこだわっているふりをすることで、
このU時カウンターの切なさから回避できていたのかもしれない。
などとわけのわからぬオチを付けたのだった。

 

それにしても驚愕である。
これだけのものに、みそ汁までつけてなんでこの値段でやっていける?
ご飯だってちゃんとした量が盛られていて(もちろん大食いの俺には足りないが)、
カレーにはキチンと肉が入り、福神漬けだって乗っている。
どうした企業努力で実現できるのだろうかと考えると、
なんだか将来が不安にしか思えなくなってくるので思考から逃げ出そうとしたものの、
でも追いかけてきてこんなものを書いてるわけさ。
個人店がどう逆立ちしたってできるわけがないでしょ。
スケールメリットを最大限利用しなければ絶対に不可能な一皿だもの。
それと海外を含めいろんな人の力を、ギリギリまでコストを削ったうえで寄せ集めて、
最終的にはここで働いている人たちの手を介して、俺の口に入ってきたのだ。
スグそばの昔ながらの洋食店には、ショーケースに750円の札とともに
ほこりをかぶったカレーのサンプルがある。
普通の感覚であれば、これより290円を選ぶだろう。
でも個人経営の洋食屋さんでこんな値段は無理に決まっているよね。

 

中国中国とやかましいけども、国内でだってこんなことが起こっているのだからねえ。
日本の社会がガラガラ音を立てて変革している。
俺たちはどう舵を切るべきか?
思案のしどころですなぁ。

  1. avatar
    かめお
    2010年 5月 13日 22:36 | #1

    今はこれでOKです。

    これが今の時代です。

    昔の事を思い出すと違和感があるけど

    その当時は何とも思いませんでした。

    あと十年後、今の時代を振り返って自分達は

    2010年をどの様に思うでしょうか!

    たぶん・・・・・・・・・。

  2. いいなあ、こういうコメントをいただけるのは。呑みながらじっくりと語り合いたいものです。ぜひ!!

    avatar
    プロデューサー