鮎川 誠さんのような “男” を目指せ!!

売れているのかなあ? 満足いただけているかなあ? 何度発行しても発売直後の緊張感というかワサワサした感じは変わらず、書店をのぞいては自分の分身たちをきれいに並べている。立ち読みしている方がいればハラハラしながら見守り、棚に戻されるとガックリと肩を落とす。逆にレジへと運んでいただいた方には、お礼を言いながら泣きそうになる(笑)。とまあ、一喜一憂の日々をしばらく過ごすことになるのだ。がんばれ、最新号。沖田艦長、頼みますぜ!!

一昨年の暮れにチャボさんのインタビューが実現して、年越し号となる1月発売号で掲載した。これをトレースするように、今年はシナロケの鮎川誠さんのインタビューが実現したのだ。ずいぶんと長いことオファーを続けてきて、やっと想いが届いたことになる。1年前にチャボさんが、鮎川さんにまつわるカッチョいいセリフを吐いていたのは、鮎川さんのインタビュー実現の予兆だったのか。ロックにまつわる情報なんてほとんどなかったとの話から、ビートルズは社会現象なんて言っているけど好んで聴いているヤツなんてごく一部だったと。そのくらいロックってヤツはまだ市民権を得ておらず、キンクスなんて聞いているのはオレと鮎川誠くらいだっただろうって、なんともカッチョいいセリフだった。フムフム、チャボさんにしたらオレと鮎川誠はそんな存在なんだって唸っちまった。このちょうど1年後にその鮎川誠さんにインタビューできたのだから、人生ってヤツはおもしろい。

シナロケの魅力を大きく左右したと思われるのが、YMOとの出会いだ。インタビューでも細野さんへの感謝の気持ちを語っていた。あのころビート系のバンドが次から次へと出てきたなかで、シナロケはそのセンスが頭1つ、いや5つくらい抜きん出ていた。ただビートをグイグイ押し込んでくるロックにならなかったのは、YMOが持っていた圧倒的なセンスをふりかけたから。もちろんビートそのものも超一流なのだから、まさに鬼に金棒となったのである。それはみんなが知ってる『ユー・メイ・ドリーム』でカタチになって現れている。バンドにとってこのスタートを切れたことは、後に大きなプラスとなっただろう。

もちろんこれはエッセンスの話で、シーナさんと鮎川さんのコンビが奇跡を生んだことはいうまでもない。出会ったその日から意気投合したロッカー2人は、合体することで最強のロックマシンになった。その歩みがたっぷりと読める6ページに渡るロングインタビューは、ファンのみならず男であり続けたいすべての方々に染みる言葉の数々が踊る。ぜひ!!

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