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奥深き邦楽の世界。

2010 年 5 月 10 日 プロデューサー コメント

まずは一昨日土曜日にイベントに参加いただいたみなさん、
ホントにありがとうございました。
整理して本ブログや次号で紹介したいと思います。

 

さて昨日、ある人物のライヴ(?)を見てきた。
創刊号で取材させてもらった三味線奏者塚原が出る演奏会だ。
(高校時代の同級生だから呼び捨てです)
長唄というカテゴリーになる彼の世界を、久しぶりにじっくりとのぞいてきた。
生で聞くのは今回で3回目である。

 

今回の演奏会はいくつもの新作が発表される場である。
長唄というカテゴリーは歌舞伎にとってのサントラだと教えてもらった。
歌舞伎と同じだけの長い時の流れを経て、今に受け継いでいるのだ。
そこに現代を生きる者たちが新しい風を吹き込む。
伝統ある世界というのは常にこうして革新を吹き込んでいくから
いつの時代も支持されていくのだろう。
言葉にすると簡単だが、それは相当な努力や苦悩があることだろう。
歌舞伎もしかり、落語もしかりだ。
革新的なものには、その時代だけからしか支持されなかったものもあっただろう。
時代時代で関わった人間たちが、本気の試行錯誤を繰り返してきたのだ。
なんだが仰々しい前フリになったが、
そんな世界にいるヤツが誇らしかったりもする(本人には絶対言わないが)。

 

出番は2曲でひとつは彼のオリジナルである。
大きい小さいは別にして、まさに伝統と革新がせめぎ合う革新の部分を
ヤツがになった楽曲ということになる。
ワクワクしながら演奏を聴いていた。
“和の世界”っていいなあ。
なんだか自分の中の日本人が自然と騒ぎ出しているよう。
思想とか歴史とかじゃないところの、受け継がれてきた感性のようなものかな。

 

長唄の演奏会に参加してきた

長唄の演奏会に参加してきた

 
ヤツが作曲に参加した曲だ

ヤツが作曲に参加した曲だ


やがて出番がやってきた。
掃除の当番でほうきを振り回しながら
スティーヴン・タイラーだといっていたヤツとは思えない、凛々しい姿がちょっと笑える。
この曲、まず詞にビックリさせられた。
ペガサスだの、カーテンだのカタカナバシバシなのである。
読み進めてもわかりやすく、J-POPとまではいかないまでも
ちょっと個性的なシンガーだったら取り上げられそうな言葉でつづられている。
そこにヤツが付けた曲も、現代のエッセンスがちりばめられて、
でもしっかりと邦楽していてとてもおもしろいというのが感想だ。
長唄に精通しているわけでないので的確な表現が見つからないが、とにかくおもしろい。
プログラムにヤツのコメントが出ていた。
「日本の空ではなく、どことなく中東の雰囲気で、とのことでしたので、
和の音階だけでなく、異なった音を入れて工夫してみました」
うんうん、なるほどなあ。

 

そして次の出番はこの日の最終曲で21人が舞台にズラリと並んだ。
塚原はリード三味線(?)を務めた。
うん、カッコイイぞ。
曲のフィナーレは唄全員が歌い上げた後、
感動的なメロディを楽器全員で奏でるというカタチで幕を閉じた。
些細な経験ながら、長唄の世界でこうした盛り上がりというのは始めてだった。
いいねぇ、いいねぇ。
ヤツの活躍と邦楽の奥深さでお腹いっぱいにして、
ニコニコ顔でオフィスへと戻る俺だったのさ。

 

あっ、そうだ。
今日は浅草秘密基地だ。
(なんてワザとらしく言ってみる)
みんなみんな来てね。

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