『昭和40年男』編集長的10大ニュース ー第1・2位。

『昭和40年男』の2012年を振り返って、編集長のワガママ10大ニュースもいよいよ残すところあと2つ。まずは第2位。ドゥルドゥルドゥル~、じゃん。
『愛しあってるか~い!! キヨシローさん表紙&チャボさんインタビュー (2月号/熱源)』

RCサクセション チャボ

俺たちの熱の源とはなんだとの特集を組み、そのメインにキヨシローさんを据えた。これはずいぶんと僕の色が出た選択だが、編集長なのだから「これでいいのだ」と、我が道を一直線に進んだ特集である。昨日3位のSIONさん同様、僕にとっては絶対的なアイドルである。そのキヨシローさんのページを作って、しかも表紙にできるなんてもうサイコーの気分だった。

歌で食いたいとの夢へ向けて突っ走っていた頃、キヨシローさんにどれほど学んだことか。そしてライブで何度ションベンちびったことか。そのキヨシローさんがもしもチャボさんと出会っていなかったら、彼の人生はずいぶんと変わっていただろう。そのチャボさんのインタビューが実現したのは去年の暮れのこと、冷たい雨がそぼ降る日だった。去年の出来事ながら、発売が今年ということで10大ニュース2011に入れられなかった。ここに晴れてランキングだ。キヨシローさんのことを話しながら涙ぐむチャボさんを目の前にして、早過ぎた死がまた悲しくなった僕だった。

『チャンスは今夜』で歌われたような2人ではなかった。真面目な2人だったと照れくさそうに話すチャボさんも印象的だった。その日のライブをホテルの部屋で一緒にチェックしていたと。♩チェック チェック チェック トウナイト♩は自分たちのサウンドだったのね。あれだけビックになるのは、決して偶然でなく努力に努力を繰り返したからこそなのだ。そして今なおギターがうまくなりたいと語るチャボさんだった。

『雨上がりの夜空に』のカッティングが始まった瞬間の興奮を、僕に何度も押し込んだ張本人とは思えない、物静かな方だった。SIONさんも言っていた。ロックシーン1のいい人だと。それをじっくりと噛み締めながら、キヨシローさんを思い出した日で、うれしさ悲しさの第2位だ。

そして今年の日本レコード大賞、じゃなかった、2012年の『昭和40年男』栄えある第1位は。
ドゥルドゥルドゥル~、じゃん。
『ついに独立創刊、おめでとう俺たち(10月)』

書店の検索マシンに『昭和40年男』と入力しても引っかからない。『タンデムスタイル臨時増刊 昭和40年男』との長いタイトルを打たないと出てこない3年間だった。出版というのは様々な規制がかかっていて、カンタンに言うと新規タイトルで雑誌を作るってのはかなりの大手でなければ協会が認可してくれない。そこで既存の雑誌に臨時増刊としてぶら下げながらテストを繰り返し、よーしとなればやっと認められる。その新規扱い番号をコードと呼ぶから、僕らは独立創刊のことを「コードが取れた!!」と喜び、深酒する(笑)。ちょうど3年を超える直前のことで、まさに石の上にも3年の結果を得たのである。表紙に歌った独立創刊記念号とは読者さんには理解しづらいだろうが、これまで仮店舗だった『昭和40年男』が、晴れてのれんを出しましたってな意味だ。めでたいしうれしい。つうわけで、今年1番の出来事は『独立創刊』なのだ。

これも皆さんのあたたかい応援のおかげです。ありがとうございました。

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