『昭和40年男』編集長的10大ニュース ー第3・4位。

『昭和40年男』の2012年を振り返って、編集長のワガママ10大ニュースもいよいよ大詰めの第4位。ドゥルドゥルドゥル~、じゃん。
『東海道五十三次徒歩の旅がついに完結!!(6月号/東海道キン・キタ徒歩の旅)』

東海道徒歩の旅
この連載を忘れてしまっている読者さんも多いことだろうが、この旅は2010年の12月に発売になった冬号(当時はまだ季刊)の特集『呑んべえ万歳』で始まった。最高の一杯を求めて旅に出ようとザックリとした構想の中で、箱根駅伝好きな編集部の金子と僕は、日本橋から箱根芦ノ湖を目指して歩き出したのだった。思ったとおりの珍道中となり、読者さんの涙と笑いを誘ったのだった。そして、徒歩の旅がこんなにすばらしいものだと知ってしまった我々は、このまま京都を目指そうという企画にすり替え連載企画としてしまったのである。

足かけ3年に及ぶ特集にケリをつけたのは、小雨が混じるちょいと肌寒い春のことだった。500㎞以上の道を、ともかく我々は歩ききった。その達成感たら、あたたかな想い出とともに今も胸に残っている。皆さんに自信を持っておススメしたいこの旅は、たとえば月に一回、土日や連休を使って進み電車で帰ってくる。翌月にそのポイントまで移動してまた徒歩を続ける。そこになんの意味があるのかと突っ込まれそうだが聞いてくれ。東海道ってやつは日本の発展をず~っと支えてきた大動脈である。先人たちの息吹がしっかり残っていて、ちょうど我々の年齢になったからこそそれを感じることができるのだ。

それと、徒歩の旅は自分との対話をじっくりと楽しめる。忙しい昭和40年男たちだからこそ、そんな時間は貴重なものになるはずだ。おおげさなようだが、自分の歩んできた人生の重さと比例したサイズの感動を連れてきてくれるのだと思う。おそらく10年後にはもっといい旅になるだろう。いや、なるように人生を積み重ねていかなければいかんなということだ。騙されたと思って旅立ってみてはいかがだろう。きっと、ひと回りもふた回りも成長できるはずだ。と、書いている自分にとってかけがえのない時間になったから、堂々の4位だ。

続いてドンドンいきましょう。第3位は。ドゥルドゥルドゥル~、じゃん。
『憧れのSIONさんが昭和40年男読者のために曲を作ってくれた (8月号)』

SION

『昭和40年男』を通じて仲良くなったテイチクの人間が、僕とSIONさんを引き合せてくれた。インタビュー企画の依頼をするのが目的だったが、この席で僕は「何かと大変だけどがんばっている僕ら世代に向けて曲を作ってほしい」とお願いした。SIONさんはこれに応えてくれ、最新アルバム『Kind of Mind』に『独り善がりのアウトローより』という、僕ら世代にバッチリの言葉を紡いだ曲を歌っている。人生って不思議なものだ。この本を作ったから、こんな夢のような話が実現したのだ。幸せ気分の第3位である。

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