『昭和40年男』編集長的10大ニュース ー第7・8位。

『昭和40年男』の2012年を振り返って、ワタクシ編集長のワガママ10大ニュースをお送りしている。早速いってみよう。第8位。ドゥルドゥルドゥル~、じゃん。
『あの日、目一杯影響を受けた、孤高のヒーローにガチガチの僕 (10月号/特集・俺たちが影響を受けた男たち)』

甲斐よしひろ ヒーロー

♩ヒーロ~アーハ~♩
この曲が突如お茶の間をジャックした中学1年生の冬がいまだ昨日のことのようだ。街を歩いていても商店街から聴こえてくるほどの大キャンペーンは、後に大きな予算がかかったものだと知ったが当時はそんな大人の仕掛けなんかわかるはずがない。ただうっとりと孤高のヒーローに憧れた。あれからすでに30年以上が過ぎていることに愕然としながら、高揚感をもってインタビューに同行(ブログ記事)した僕だった。

中1で聴けたことが幸せだったのだと、甲斐よしひろさんご本人を目の前にして告白したのは恥ずかしかったが正直な気持ちだ。小5でも中3でも感じ方は変わっていたはずだ。どんな世代にだってそんな歌はある。よく団塊あたりの人がビートルズをリアルタイムで聴いたと自慢なさる。『ホテル・カリフォルニア』のヒットをリアルタイムで目の前にした先輩方も自慢する。僕らは? 小学生のときにジュリーによっていい音楽とはなんぞやと自然に習得させてもらったおかげで、その後音楽にくらいついて深くハマっていく素地ができた。ジュリーだけじゃない。お茶の間にはものすごく高いレベルの歌が流れていて、少なくとも口パクのヤツはいなかった。時代の流れであり、現在の音楽シーンや口パクだけをつかんで否定する気はないが、少なくとも自分が過ごした時代が幸せだったとは自信を持って言える。その感謝の対象である1人に、しかも現役でやっている甲斐さんに今さらあの当時のことばかりをうかがって、快くズバズバと答えてくれたのに感謝の意味を込めて第8位に決定だ!! それにしても、取材担当したわけじゃなく編集長として同行しただけだったのに、やけに緊張したひとときだったよ。

続いてジャジャン行きましょう、第7位。ドゥルドゥルドゥル~、じゃん。
『尊敬に値する仕事の鬼に出会えて、刺激注入!! (10月号/荒海に生きるタメ年男)』


言葉を扱うという意味では同業者である。偉大なるタメ年コピーライターの前田知巳さんに、連載企画の『荒海に生きるタメ年男』にご登場いただくことになり、取材と執筆を担当した。日本を代表するコピーライターのことを書くというのは、なんともプレッシャーのかかる息苦しい仕事であるものの、やりがいを感じて取り組んだ。だが、これほどの難産となるとは、自分の努力不足を痛感させられた仕事だった。だが一方で、タメ年の彼の姿勢に学びものすごく元気があふれた夜だった。

これほどまでに仕事を追い込めて、しかもまっすぐな心でぶつかっていらっしゃる方をそうそう知らない。話している言葉1つひとつが美しいのは、そんな彼の姿勢からにじみ出てくるからなんだと、感動するほどだった。きっと野球のイチローさんてこういう方なんじゃないかなと、会ったこともないのに思った、なんともスゴいタメ年のインタビュー経験だった。自分の気持ちが強く入り込んだランキングであることをご容赦いただき、7位に決定だ。

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