昭和40年男たちの、血糖値はどうよ?

連載でお届けしている『四万山話』は、見開き(今回はP140・141)にタメ年男たち4人が書き綴っている、まさに『昭和40年男』ならではのページだ。4者まるっきり異なる環境に育ち、現在の職業もバラバラながら、同じ時代を生きたシンパシーを感じられる、手前味噌ながら大好きなページだ。最新号で、キャッチコピーを「血糖値が高いから~♩ ゆっくりゆっくり走ってます。」とした村木さんには大爆笑であり、まさにシンパシー全開で読み進めた僕だ。

なんらかの口実を作り…、いや、激務で行けなかった健康診断に今年の冬は出かけてきた。キッカケとなったのは、震災から明けた今年の正月のドンチャン騒ぎだ。去年の3月11日以来、様々な出来事が身の回りに起こった。被災した方々の傷の深さと比べたら、僕ごときが傷ついてんじゃねえよと、シンドイ姿は見せまいと踏ん張り続けた。だがこの「僕ごときが」と思えば思うほど苦しくなったのは、情けないことに事実だ。ところが年明けとともに、すーっと軽く吹っ切れた気がした。これも被災なさった方々に申し訳ない気持ちながら、僕がウジウジしていてもしょうがない。吹っ切って前進せねばならない。夕方からダラダラ呑み続けた大晦日に、徐々にそんな気分になっていった。そして元旦を迎えて「おめでとう」と言葉を交わすたびに元気を取り戻しながら3日まで続いた大宴会は、久しぶりに笑顔だけの酒になった。もちろんいつだって酒は楽しかったはずなのだが、心に黒い雲がかかっていてそれはどうすることもできなかった。翌日から出社となる3日の晩に、まるで小学生のときにサザエさんのエンディングテーマがかかっているかの寂しさのなか思ったのである。こんなに楽しく呑める人生を手放したくない。毎年この4日間だけはキチンと仕事を休んで、ドンチャン騒ぎを続けていきたいとのどうしようもないモチベーションが固まった。そのためには、なんにも気にしないで暴飲暴食できる強靭な肉体が必要だから、まずは己の現状を知ることだと久しぶりの検査を受けたのだった。

結果は惨憺たるもので、血糖値、血圧、尿酸値、γ-GTP、コレストロールと5分野に渡って驚愕の数値が並んだのだ。これにはさすがにヤバいなといくつかの取り組みを始めたのだが、もっとも効果的なのは今の段階なら運動なのである。寸分狂わず同じ気持ちで取り組みを開始した村木さんの文章から、激しいまでのシンパシーを感じた。「酒と食のために今日も走ります」とのくだりは、共感を超えて共に戦う仲間を得た気分で影響を受けないはずがなく、〆切後に10㎞を1本走ったが♩それっきり、それっきり、もうそれっきりですよ~♩ってダメダメな僕だ。

村木さんも多くの異常数値が出たそうで「まあ、大概の昭和40年男は同じ感じだと思います」とも書いている。そうなのだ。そろそろ長年の積み重ねが顕著に出始める年齢なのだ。不摂生や睡眠不足、仕事と遊びに無理を重ねて来て、目を覆いたくなる数値を突きつけられているタメ年男は多いことだろう。ここはいっちょ、50歳に向けてみんなでリセットしようじゃないか。このブログに投稿しながら、自分の数値や努力を互いに伝えあうことで、少しでも改善できたらステキだ。ポジティブシンパシーとでも呼べばいいかな? さあ、体に不安のある男たちよ、立ち上がれ〜。

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3件のコメント

  1. >40年男も多くなっていました。

    多くなってきましたですm(__)m

  2. 病院で検査の仕事をしています。
    救急車で運ばれてくる患者の中には40年男も多くなっていました。

    「風邪は万病の元」と言いますが、糖尿病こそ「万病の元、それも死に直結する病気の元」と感じます。
    特に心筋梗塞と脳梗塞とか「詰まっちゃう」系の病気は多いですよ、糖尿病の方が。
    検査をするにも(ある種)血糖値の治療薬を飲んでいるとCTなどで造影剤が使えません。
    糖尿病患者で腎機能が悪いなってことになると…もう(自粛)

    でも…健康診断で「要注意」とか言われても「俺は大丈夫」「まだ大丈夫」と思っちゃうんですよね、普通は(笑)

  3. 多摩サイをクロスで走るのが最も手軽な運動かと思います!

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