第2号 大編集後記 〜表まわりにまで広告がないって〜

どうしても広告は入らない場合に、禁断の技もある。
“原稿を借りる ”と呼んでいるのだが、
ようするにタダでいいから広告載せませんかという、
恐ろしい作戦である。
効能としては、述べたとおり
誌面としてのリズムづくりができることと、
なんてったって恥ずかしくないことである。

この第2号を引っさげて、次号の広告営業にでかけるときがやがて来る。
苦労の末、やっとのことでアポが取れたとしよう。
「それにしても、この本広告がまったくないですねぇ」
この言葉の裏には
「ダメな本だなあ、きっと売れてないんだろうな」
との意味を込め、こんな本に広告を出しても効果はないなと
判断するのは当然といえば当然のことだ。
「では検討しますから」
と早々に帰され、後日電話を入れると
「今回は見送ります」
と言われる。
と、まあこんな筋道がつくられてしまう。
なので、せめて表まわりくらいは埋めておこうというのが
策としてはアリなのだろう。きっと。

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