イマジン。

プロミュージシャンを目指すと決め、高校卒業を迎えたときに
不思議な感覚が芽生えた。
なぜ歌うのかを決定しなければならないと。
職業として一生やる以上、すごく重要なことだと思っていた。
親父は地域に役立つ電器屋さんを目指し
その言葉通り修理がうまいことが自慢だった。

俺は?
世界の平和を目指すことにした。
パチパチパチ。
ボブ・ディランでありジョン・レノンだった。
そんなミュージシャンになろうと決定すると
自分の作品から男女ものが消えていった。
女の子が大好きなのは変わらないが、
それを歌にしたところで世界は平和にはならぬと、
また得意の若き日の曲解から自分が成り立っていった。

「お前は女/あふれるように」
とか
「女が俺に仕掛ける/あー今夜も眠れねえ」
といった高校生らしいハツラツ(!?)としたラブソングは
「流れる涙がすべての愛を」
とか
「そのままに浮かれる街/望むだけのステップ」
という、蒼い気持ちが全面に出た曲たちへと変化していった。

ジョンレノン イマジン ボブディラン フリーホイーリン

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