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【S40News!】高性能・低価格の家庭用放射線測定器『エアカウンターEX』。

2012 年 6 月 15 日 編集部員 コメント

エアカウンターEX

 エステーは、感度を大幅にアップして高価格品と同等の測定時間を実現した家庭用放射線測定器『エアカウンターEX』を6月20日より、自治体や学校、教育機関、除染事業者などを対象に発売する。個人向けには8月初旬より同社サイトにて通販で販売するという。販売価格は1万9,800円。


 

 

エアカウンター

エアカウンターS

東北大震災以降、放射線に対する不安が高まるなか、非常に高価なうえ正しい使い方もわからないような状況のまま、多くの海外製品が多数出回っていた。こうした状況のなか、同社は、一般家庭でも使える性能と価格を実現した家庭用放射線測定器を立て続けにリリースしてきた。2011年の10月には『エアカウンター』を、そして2012年2月には性能アップし、価格も下げた『エアカウンターS』を発売。入手しやすく、それでいて安心して正しい測定ができる機器として大いに役立っている。

 

このエアカウンターシリーズは、地上1mの高さにおいて放射線の一つである空気中のγ線を測定する装置。放射線が入ることでシンチレータが発する微小な光を計数化することで、1時間あたりの人体に対する放射線の影響がどれだけあるかを表す単位である毎時マイクロシーベルトに変換し表示する仕組みをもつ。今回発売が発表されたシリーズ第3弾となる『エアカウンターEX』には、新たに“CsIシンチレーション式”という検出方式が採用されている。これによってより高性能でありながら今まで以上の低価格を実現しているのが最大のトピックスだ。この新たな検出方式によって、Cs137の測定感度が格段に高まり、測定時間は『エアカウンターS』の最長2分に対して約30秒と、大幅に短縮している。また、測定精度もこれまでの±20%から±15%と高まっており、低線量時でもより精度の高い測定ができるという。さらに測定範囲も現行機種の0.05μSv/h~9.99μSv/hから、 0.01μSv/h~99.9μSv/hに大きく広げ、除染事業者などのニーズにも対応している。計測中は、放射線を感知する度にブザーが鳴る機能や、計測完了後、5秒毎に数値を更新しながらの連続測定が可能だ。

 

ただし、“CsIシンチレーション式”は、1年を超えて使用した場合、校正作業が必要になる場合があるという。このため、同社では有償での簡易校正サービスも実施する予定としている。

 

必要な放射線対策のためのアイテムとして有効に活用されることはもちろんのこと、目に見えない放射線への不安から、明らかに過剰と思われる対応も散見される現在、本製品の普及によって正しい知識や理解が広まることも期待したい。また、感情的になってしまいがちな原発や放射線への議論に対しても、冷静に考える機会を与えてくれる装置といえるかもしれない。積極的に廉価な放射線測定器の開発に取り組み、普及を促そうとするエステーの企業努力には、頭が下がるところだ。今後も期待したい。

 

 

  

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